ルイス・オルナ

ルイス・オルナ
Luis Horna
ルイス・オルナ
基本情報
フルネーム Luis Horna Biscari
愛称 ルチョ(Lucho)
国籍 ペルーの旗 ペルー
出身地 リマ
生年月日 (1980-09-14) 1980年9月14日(44歳)
身長 180cm
体重 81kg
利き手
バックハンド 片手打ち
ツアー経歴
デビュー年 1998年
引退年 2009年
ツアー通算 8勝
シングルス 2勝
ダブルス 6勝
生涯通算成績 216勝216敗
シングルス 140勝146敗
ダブルス 76勝70敗
生涯獲得賞金 $2,648,482
4大大会最高成績・シングルス
全豪 3回戦(2006)
全仏 3回戦(2005)
全英 1回戦(2003-08)
全米 2回戦(2006・07)
4大大会最高成績・ダブルス
全豪 1回戦(2004・06-08)
全仏 優勝(2008)
全英 2回戦(2008)
全米 2回戦(2007)
優勝回数 1(仏1)
キャリア自己最高ランキング
シングルス 33位(2004年8月30日)
ダブルス 15位(2009年2月2日)

ルイス・オルナ・ビスカーリLuis Horna Biscari, 1980年9月14日 - )は、ペルーリマ出身の男子プロテニス選手。2008年全仏オープン男子ダブルスで、パブロ・クエバスとペアを組んで優勝した選手である。ATPツアーでシングルス2勝、ダブルスで2008年全仏オープンを含む6勝を挙げた。自己最高ランキングはシングルス33位、ダブルス15位。赤土のクレーコートを最も得意にする選手。

来歴

オルナは鉱山技師の家庭に生まれ、少年時代は1995年全仏オープン優勝者のトーマス・ムスターに憧れて育った。ジュニア時代の1995年から男子テニス国別対抗戦デビスカップペルー代表選手に起用された彼は、4大大会のジュニア部門で1997年全仏オープンジュニア男子シングルス準優勝・ダブルス優勝、1997年ウィンブルドン選手権ジュニアダブルス優勝などの戦績を出した。1998年にプロ転向。選手層の薄いペルーのテニス界において、オルナはデビスカップ代表選手として不可欠な存在になったが、男子ツアーの決勝進出はプロ入りから6年後、2004年7月のオランダ・オープンのダブルスだった。2005年7月のオランダ・オープンのダブルスでツアー初優勝を達成。2006年2月、メキシコ・オープンでシングルス初優勝を果たす。

デビスカップ2007において、ペルー代表は初めての最上位カテゴリーぼワールドグループ昇格を決めた。ペルーのデビスカップ初参加は1968年であり、オルナがまだ15歳のジュニア選手だった1995年にはアメリカ・ゾーン・グループ2にいた。2000年から、ペルーは同ゾーンのグループ1に昇格する。2007年9月21日-23日にかけてワールドグループ・プレーオフがペルーの首都リマで開かれ、ペルーはベラルーシを4勝1敗で破ってワールドグループ初昇格を決めた[1]。オルナはシングルス2試合に勝利を収め、第2試合でウラジミール・ボルチコフに競り勝った後、第4試合でマックス・ミルヌイに6-4, 7-5, 4-6, 7-6で勝ち、この勝利でチームを初めてのワールドグループへと導いた。

2008年、オルナは男子ツアーのダブルスで3勝を挙げた。年頭の1月にハイネケン・オープンフアン・モナコと組み、2月のアルゼンチン・オープンでは同じアルゼンチンのアグスティン・カレリと組んで優勝した。全仏オープンでは初めてパブロ・クエバスと組み、準々決勝で第1シードのブライアン兄弟を6-3, 5-7, 7-6で破る金星を挙げ、この勝利で波に乗った。初進出の決勝で、2人は第2シードのダニエル・ネスター/ネナド・ジモニッチ組を6-2, 6-3のストレートで破った。こうして、オルナはオープン化後 (4大大会にプロ選手の出場が解禁された、1968年以後)、ペルー人のテニス選手として最初のグランドスラム優勝者に輝いた。かつてアレックス・オルメド1959年全豪選手権1959年ウィンブルドン選手権で4大大会男子シングルスの年間2冠を獲得したことがあり、オルナの全仏男子ダブルス優勝は「オルメド以来49年ぶり」の快挙となる。

オルナは2009年11月にペルー・リマで開催されたチャレンジャーを最後に現役を引退した[2]

ATPツアー決勝進出結果

シングルス: 3回 (2勝1敗)

大会グレード
グランドスラム (0-0)
テニス・マスターズ・カップ (0-0)
ATPマスターズシリーズ (0-0)
ATPインターナショナルシリーズ・ゴールド (1-0)
ATPインターナショナルシリーズ (1–1)
サーフェス別タイトル
ハード (0–1)
クレー (1-1)
芝 (0-0)
カーペット (0-0)
結果 No. 決勝日 大会 サーフェス 対戦相手 スコア
準優勝 1. 2004年8月29日 アメリカ合衆国の旗 ロングアイランド ハード オーストラリアの旗 レイトン・ヒューイット 3–6, 1–6
優勝 1. 2006年2月5日 メキシコの旗 アカプルコ クレー アルゼンチンの旗 フアン・イグナシオ・チェラ 7–6(5), 6–4
優勝 2. 2007年2月4日 チリの旗 ビニャ・デル・マール クレー チリの旗 ニコラス・マスー 7–5, 6–3

ダブルス: 11回 (6勝5敗)

結果 No. 決勝日 大会 サーフェス パートナー 対戦相手 スコア
準優勝 1. 2004年7月18日 オランダの旗 アメルスフォールト クレー アルゼンチンの旗 ホセ・アカスソ チェコの旗 ヤロスラフ・レビンスキー
チェコの旗 ダビド・シュコッホ
0–6, 6-2, 5–7
準優勝 2. 2005年4月10日 モロッコの旗 カサブランカ クレー アルゼンチンの旗 マルティン・ガルシア チェコの旗 フランティシェク・チェルマク
チェコの旗 レオシュ・フリードル
4–6, 3-6
準優勝 3. 2005年4月24日 アメリカ合衆国の旗 ヒューストン クレー アルゼンチンの旗 マルティン・ガルシア カナダの旗 ダニエル・ネスター
バハマの旗 マーク・ノールズ
3–6, 4–6
優勝 1. 2005年7月24日 オランダの旗 アメルスフォールト クレー アルゼンチンの旗 マルティン・ガルシア チリの旗 フェルナンド・ゴンサレス
チリの旗 ニコラス・マスー
6–4, 6-4
準優勝 4. 2006年9月17日 ルーマニアの旗 ブカレスト クレー アルゼンチンの旗 マルティン・ガルシア ポーランドの旗 マリウシュ・フィルステンベルク
ポーランドの旗 マルチン・マトコフスキ
7–6(5), 6–7(5), [8–10]
優勝 2. 2006年10月1日 イタリアの旗 パレルモ クレー アルゼンチンの旗 マルティン・ガルシア ポーランドの旗 マリウシュ・フィルステンベルク
ポーランドの旗 マルチン・マトコフスキ
7–6(1), 7–6(2)
優勝 3. 2007年7月29日 オーストリアの旗 キッツビュール クレー イタリアの旗 ポティート・スタラーチェ ドイツの旗 トマス・ベーレント
ドイツの旗 クリストファー・カス
7–6(4), 7–6(5)
優勝 4. 2008年1月13日 ニュージーランドの旗 オークランド ハード アルゼンチンの旗 フアン・モナコ ベルギーの旗 グザビエ・マリス
オーストリアの旗 ユルゲン・メルツァー
6–4, 3–6, [10–7]
優勝 5. 2008年2月24日 アルゼンチンの旗 ブエノスアイレス クレー アルゼンチンの旗 アグスティン・カレリ オーストリアの旗 ヴェルナー・エシャウアー
オーストラリアの旗 ピーター・ルクザック
6–0, 6–7(6), [10–2]
準優勝 5. 2008年3月2日 メキシコの旗 アカプルコ クレー アルゼンチンの旗 アグスティン・カレリ オーストリアの旗 オリバー・マラチ
スロバキアの旗 ミハル・メルティナク
2–6, 7–6(3), [7–10]
優勝 6. 2008年6月7日 フランスの旗 全仏オープン クレー ウルグアイの旗 パブロ・クエバス カナダの旗 ダニエル・ネスター
セルビアの旗 ネナド・ジモニッチ
6–2, 6–3

4大大会シングルス成績

略語の説明
 W   F  SF QF #R RR Q# LQ  A  Z# PO  G   S   B  NMS  P  NH

W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.

大会 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 通算成績
全豪オープン A A LQ 1R 1R 1R 3R 1R 1R A 2–6
全仏オープン LQ LQ LQ 2R 2R 3R 1R 1R 2R LQ 5–6
ウィンブルドン A A A 1R 1R 1R 1R 1R 1R A 0–6
全米オープン A A 1R 1R 1R 1R 2R 2R 1R A 2–7

脚注

外部リンク