リヨン国立高等音楽・舞踊学校
リヨン国立高等音楽・舞踊学校(仏 Conservatoire national supérieur musique et danse de Lyon)は、フランス、リヨンにある国立音楽院である。1980年、国内で2校目の音楽、舞踊のための高等教育施設として設立された。リヨン国立高等音楽院とも呼ばれる。通称は、CNSMDL(仏語での発音に基づくカナ転写は「セー・エヌ・エス・エム・デー・エル」)。2020年にフランス文化省が発表した指定国立高等音楽院の12校のうちの1校である[1]。 設置形態フランス文化省、音楽・舞踊・演劇・芸能局 (DMDTS) を後見監督とする、行政的公施設法人。 概要音楽家、ダンサー、バレエダンサーの養成機関としては、 国内トップクラスのひとつであり、仏国立高等音楽院に属し、行政職員および、音楽学部長、舞踊学部長、教育学科長の補佐のもと、運営を行っている。教員としては、180人の教授、アシスタント教授、伴奏助手を有し、管理者、技術者としては65人を有する。学生は、音楽科に500人、舞踊科に90人を有し、在学生に占める外国人留学生の割合は、15%に上る。教育機会として年間およそ300に及ぶ演奏会、舞台を開催し、学生、教員、招待アーティストに対し、研鑽、発表の場を与えている。 欧州共通の交換留学制度エラスムス・プログラムに参加しており、欧州外 (モントリオール、ボゴタ、ベイルート)との共同教育プロジェクトにも参加している。学生のプロジェクトには、音楽著作・作曲・編集家協会 (SACEM)、芸術家・演奏家権利団体 (ADAMI)、音楽家/舞踊家・権利配分協会 (SPEDIDAM)、ソシエテ・ジェネラル音楽メセナ (Mécénat Musical Société Générale) といった組織の支援を受けている。国際プロジェクトに関しては、国および地域圏のコンベンションセンターおよび文化・コミュニケーション省、地域文化行政局 (DRAC)(ローヌ=アルプ地域圏)の支援を受けている。 教育教育課程リヨン国立高等音楽院の専門教育の第一義は、国内外の様々なコンクールに耐えうる明日の音楽家育成である。教育課程は2段階から構成されており、 三年間の第一課程を修了した場合、音楽またはダンスの国家高等専門研究資格 (DNSPM/DNSMD) が支給される。2年間の第二課程は、修士に相当する。 学科学科は以下の10の学科から構成される。
運営予算2008年のリヨン国立高等音楽・舞踊学校に当てられた予算は年間11,048,054ユーロであり、演奏会、舞台、音楽・舞踊の学科の運営に当てられた補助金は9,632,911ユーロに上った。 施設リヨン旧市街の北、9区内に位置する。 この歴史的建造物は、元々、建築家シャブロルによって16世紀半ばに設計されたキリスト教の集会施設であり、17世紀にはサンテリザベート修道院と呼ばれていた。1762年に、クロード・ブールジュラによって世界で初めて作られた獣医学校として使用され、フランス革命の後、リヨン獣医学院 (Ecole Vétérinaire de Lyon) となった。1988年に、改修、増築を経て、リヨン国立高等音楽院の校舎となった。 著名な卒業生
歴代学長
アクセス
脚注
関連項目外部リンク
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