ヤーコプ・オフテルフェルト

ヤーコプ・オフテルフェルト Jacob Ochtervelt
自画像ともされる歌うバイオリン弾き
生誕	1634年2月 ロッテルダム
死没	1682年5月1日 アムステルダム

ヤーコプ・ルーカスゾーン・オフテルフェルト（Jacob Lucasz. Ochtervelt、1634年2月 – 1682年5月1日）は、オランダの画家である。

略歴

ロッテルダムで生まれた。ハールレムのニコラース・ベルヘム(1620-1683)の工房で働き、ピーテル・デ・ホーホ(1629-1684)にも学んだ[1] 。1655年にロッテルダムで結婚し、1674年までロッテルダムで働き、ロッテルダムの画家、ルドルフ・デ・ヨンフ(1616-1679)の弟子であったとされる。1672年にオランダがフランス軍の侵攻を受けた後の1674年に、アムステルダムに移り、アムステルダムで働いた。1682年にアムステルダムで没した。

ヨハネス・フェルメール(1632-1675)やヘラルト・テル・ボルフ(1617-1681)らと同時代の画家で、室内の女性や音楽家という題材で100点余りの風俗画の作品を残したが、アンドレ・フェリビアン(André Félibien)やヨアヒム・フォン・ザンドラルト、ロジェ・ド・ピール(Roger de Piles)といった17世紀の著名な美術史家たちの著書には取り上げられていない[2] 。18世紀初めに画家の伝記を出版したアルノルト・ホウブラーケンはオフテルフェルトに言及しているが、技術に対して批判的な記述もある[3]。19世紀初めに人物事典も編纂したファン・デル・アー(Abraham Jacob van der Aa)は、同時代の画家のヘラルト・テル・ボルフ(1617-1681)やハブリエル・メツー(1629-1667)とスタイルが共通していると指摘している[4]。

作品

• 
  音楽を奏でるカップルを見る女性　(c.1667)
  Reiss Engelhorn Museum
• 
  "The lemon slice" (c.1667)
• 
  室内で音楽を演奏する仲間　(c.1668)
  クリーブランド美術館
• 
  戸口に街頭音楽家が訪れた風景　(c.1668)
  セントルイス美術館

参考文献

1. Jacob Ochtervelt in the RKD
2. KURETSKY, SUSAN DONAHUE (1973). “The Ochtervelt Documents”. Oud Holland 87 (2/3): 125. JSTOR 42717410. 
3. Jakob Ugtervelt Biography in De groote schouburgh der Nederlantsche konstschilders en schilderessen (1718) by Arnold Houbraken, courtesy of the Digital library for Dutch literature
4. UCHTERVELT (Jacob) in Van der Aa