メチルヘプテノン
メチルヘプテノン(6-メチル-5-ヘプテン-2-オン、英: Methylheptenone)は脂肪族ケトンの一種である。C8H14Oの化学式を持つ、フィルベルトン(Filbertone、5-メチル-2-ヘプテン-4-オン)などの異性体がある。消防法による第4類危険物 第2石油類に該当する[1]。 製造天然には、1890年代に多くの植物の精油中から発見された[3]。レモングラスの精油に2%ほど、その他カモミールやレモンバームなど多くの精油にもわずかずつ含まれる[2]。工業的にはアセトンとアセチレンのエチニル化反応により3-メチル-1-ブチン-3-オールをつくり、これを半還元することによりメチルヘプテノンが得られる[4]。 用途リナロール、シトラール、ゲラニオール、ラバンジュロールをはじめとするモノテルペンの合成原料として重要である。蚊などの害虫に対しては忌避効果がある[2]。 脚注
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