マーチ・オブ・ザ・セイント
『マーチ・オブ・ザ・セイント』(March of the Saint)は、アメリカ合衆国のヘヴィメタル・バンド、アーマード・セイントが1984年に発表した初のスタジオ・アルバム。 背景バンドはメタル・ブレイド・レコーズからEP「Armored Saint」を発表した後、クリサリス・レコードとの契約を得た[1]。過去にジェシ・コリン・ヤングやキッス等の作品を手がけたマイケル・ジェイムス・ジャクソンがプロデューサーに起用されたが[4]、ジャクソンはブラック・サバスのことが好きではないと発言したため、バンドとの対立に至ったという[1]。 反響・評価バンドの母国アメリカでは、1984年末までに約12万5千枚を売り上げ[1]、1985年3月9日付のBillboard 200では最高138位を記録した[3]。 Eduardo Rivadaviaはオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け「1980年代を通じて、アーマード・セイントほどイギリス的なサウンドのアメリカン・ヘヴィ・メタル・バンドを見つけるのは難しいことだった」「デイヴ・プリチャードとフィル・サンドバルのツイン・ギターのチームは、彼らがまだ若かったことを考えれば、率直に言って驚異的だ」「アルバムの後半は前半ほど強力でないとはいえ、『マーチ・オブ・ザ・セイント』はアメリカン・メタル界における『見過ごされた名盤』の称号に値する」と評している[5]。また、酒井康は『BURRN!』1985年1月号のレヴューで100点満点中87点を付け「LA出身だが、流行りの音とはかなり違う」「よくあるリフをベースとしたヘヴィ・メタル・サウンドばかりだが、ギターのフレーズや曲構成に、オヤっと思わせるモノをもっている」と評している[6]。 収録曲全曲ともアーマード・セイント作。ただし、1.の冒頭ではムソルグスキー「キエフの大門」が引用されている[7]。
2006年リマスターCDボーナス・トラック
参加ミュージシャン脚注
外部リンク
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