マクデブルク級小型巡洋艦
マクデブルク級小型巡洋艦(マクデブルクきゅう こがたじゅんようかん;ドイツ語:Kleiner Kreuzer der Magdeburg-Klasse)は1910年から1912年にかけてドイツ帝国海軍が初めて建造した軽巡洋艦の艦級でドイツ海軍では小型巡洋艦に類別していた。 概要本級は1908~1910年海軍計画に置いて4隻が建造されたクラスである。高速性能のために艦首の衝角を廃止して凌波性の良いクリッパー型の艦首に改められると共に、前級以上の高速力を求めボイラーを増設したため、4本煙突となっている。防御面においてドイツの小型巡洋艦としては初めて舷側装甲が施され、引き続き浸水や断片防御に石炭庫を防御区画として用いていた。 しかし、武装は防護巡洋艦時代の10.5cm速射砲のままで、仮想敵国のイギリスでは威力に勝る15.2cm速射砲を採用していたのに後れを取り、後に第一次世界大戦序盤に戦没したマクデブルクを除き主砲を15cm砲に換装して攻撃力を高めていた。対空火器として8.8cm高角砲2門を追加している。 推進機関は幾つかのバリエーションがあり、マクデブルク、シュトラールズントはベルクマン式タービン3基3軸、ブレスラウはAEG・フルカン式タービン2基4軸、シュトラースブルクはドイツ海軍式タービン2基2軸であったが、速力に大きな差異はない。 小型巡洋艦という艦種から損耗は激しかったが、ドイツ海軍の艦籍でシュトラールズントとシュトラースブルクが無事除籍でき、この2隻は賠償艦に指定された。シュトラールズントはフランス海軍で「ミュルーズ」と改名され、シュトラスブルクはイタリア海軍で「タラント」と改名されてそれぞれ就役した。 同型艦
関連項目参考図書「世界の艦船 増刊第60集 ドイツ巡洋艦史」(海人社)
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