マガレイ
マガレイ(真鰈、学名:Pseudopleuronectes herzensteini)は、カレイ目カレイ科に分類される魚の一種。同属別種のマコガレイをマガレイと呼ぶ地域もある[1]。 名称地方名に、アカガシラ(青森県弘前市)[2]、アカジ(宮城県仙台市、福島県いわき市)[2]、アカジガレイ(福島県)、アカガレイ(岩手県山田町)、オタルマガレイ(北海道函館市)[2]、クチボソ(新潟県、山形県)、マコ(新潟県)などがある。 漢名は「尖吻黄蓋鰈」、別名、地方名に黄蓋、小嘴、小口、狐鰈、沙板、長脖子魚などがある。 分布樺太、朝鮮半島、東シナ海から北日本海[3]、太平洋の福島から北海道沖、オホーツク海に分布する。 特徴体長は40-50cm。眼のある側の体色は黒褐色。背びれは64-80軟条、しりびれは50-62軟条[3]。両眼間隔に鱗はみられない。口が相対的に小さい。 水深150m以下の浅い海の砂泥底に生息し、底生動物を食べる。3-6月に産卵する[1]。 近縁種
漁業日本では主にトロール網漁や刺し網漁、底建網漁により、山形県、新潟県、北海道、青森県、岩手県、宮城県、福島県などで捕獲されている。北海道ではほぼ全道の沿岸で捕獲されるが、えりも岬より西の太平洋に最も多く、盛漁期5-7月、利尻島、礼文島周辺では11-3月、オホーツク海では8-12月が盛漁期となっている[4]。 利用日本では、刺身、煮付け、唐揚げ、一夜干しの焼き魚などに利用される。特に山形県庄内地方[5]や新潟県では、マガレイは身に甘味がある美味な魚として珍重されている。庄内地方では6月後半から9月が旬とされる[6]。産卵期(子持ち)のメスは主に煮付けにされる。 参考文献
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