ボンジャック
『ボンジャック』(Bomb Jack)とは、テーカン(現・コーエーテクモゲームス)が開発し、1984年にアーケードゲームとして稼働を開始した固定画面アクションゲーム[1][2]。 概要主人公のジャックを操作し、フィールドに配置された爆弾を回収していく固定画面式のアクションゲームである。背景にはピラミッドやスフィンクス、アクロポリスなどの美しい景色が表示される。 アーケード版のBGMには「リンゴの森の子猫たち」(1983年)や「レディ・マドンナ」(1968年)が使用されている。後にリリースされた移植作品の多くでは後述の通り版権上の都合で曲が差し替えられている。 続編としてファミリーコンピュータ用ソフト『マイティボンジャック』(1986年)が発売された他、欧州のみでホビーパソコン用ソフト『Bomb Jack II』(1986年)が発売[3]、NMKからアーケードゲーム『ボンジャックツイン』(1993年)が発売されている(販売はテクモ)[4]。 システム爆弾や地面の配置は各ラウンドごとに異なる。フィールド上の爆弾をすべて回収、もしくはスペシャルコイン(アイテムの項目を参照)を取得するとラウンドクリア。フィールド上にいる敵キャラクターに触れるとミスとなり、ジャックの残機が無くなるとゲームオーバーとなる。 爆弾爆弾は各ラウンドごとに24個配置されており、ジャックが触れることで回収できる。最初はすべて点火前の状態だが、ひとつでも爆弾を回収するとフィールド内のいずれかひとつの爆弾が常に点火状態となる。 ラウンドごとに爆弾の配置、および最初に取得した爆弾の次に点火する爆弾の位置と順番が複雑に決められており、一つ目または点火している爆弾を回収した場合、その次の順番となる爆弾が点火する。爆弾は一つ回収すると100点を得られるが、点火している爆弾は通常の二倍である200点が得られる。基本的に、連なって配置された爆弾は点火順もある程度連続しているため、点火している爆弾をいかに素早く連続して回収するかが安定したクリアと高得点の鍵となる。 ラウンド中に20個以上の点火した爆弾を取得していればラウンドクリア時にスペシャルボーナスが得られる(最大の23個で50,000点)。 なお、点火していない爆弾ばかりを回収してもラウンドクリア自体は問題なく可能である。 アイテムラウンドに条件を満たすとジャックに有利な展開となるアイテムが現れ、獲得することで様々な効果が得られる。
キャラクタージャック本作の主人公であり、マントをまとったスーパーヒーロー。操作にはレバーとひとつのボタンを用いる。
地面から天井まで跳べるジャンプ力を有しており、滞空中も落下の制御が可能ができるなど操作に独特の浮遊感があるのが特徴。 敵キャラクター鳥:常にジャックを縦軸か横軸に合わせて追いかけてくる。 ミイラ:画面上部の決まった場所から発生し、フロアを左右に一往復してから下に落ちる。一番下のフロアに落ちると別の敵に変化する。 変化後の敵 サッカーボール型:壁に当たるたびに常に45度の角度に曲がりながらジャックを追いかけてくる。 鉄球型:高さをジャックに合わせながら、左右に往復してジャックを追いかける。 UFO型:壁に当たるたびに一直線にジャックを追いかける、壁に当たるタイミングで追いかける速度は異なる。 仮面型:左右の位置をジャックに合わせながら、上下に往復する。 ジャックの敵キャラクターへの攻撃手段は特定のアイテムのみであり、基本的に敵と敵の間をくぐり抜けて回避していくことになる。 移植版
国内向けとして、以下の移植版が存在する。PC-88、Windows 95/NT 4.0版を除いて、ライセンス取得上の都合からBGMが変更または削除されている。
音楽ゲーム中に流されるBGMは3種類あり、ラウンドごとに異なる。 1曲目はアニメ『スプーンおばさん』(1983年 - 1984年)のエンディングテーマ「リンゴの森の子猫たち」(1983年、作曲:筒美京平[1])、2曲目はビートルズの「レディ・マドンナ」(1968年、作曲:レノン=マッカートニー)が用いられており、3曲目はゲームのオリジナル曲。以降のラウンドでは、この3曲の繰り返しとなる。なお、インストラクションカードや販促チラシを見ると、無断使用ではなく正式にJASRACの許諾を受けた物という事がわかる。 しかし、後年移植されたものは権利取得上の都合からBGMは多くの機種で変更もしくは削除されている。1986年9月25日発売のテクモのゲームのBGM集『テクモ・ゲーム・ミュージック(28XA-95)』及び、2014年6月7日発売の『テクモ・アーケードゲーム・クロニクル(SRIN-1104)』に版権曲含めて収録されている。 スタッフ
評価
続編
脚注
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