ペトレア
ペトレアはクマツヅラ科のつる性常緑低木。別名:ムラサキツクバネカズラ、ヤモメカズラ[1]。ペトレア・ウォルビリス[2]とも記される。 特徴花冠が二重になっているように見えるのが最大の特徴。下側の淡紫色の5枚は萼で、本来の花はその中心にあり、萼より濃い紫色。白花の品種もある。萼を含めた直径は2.5 cm、花の直径は1 cmほど。総状花序は長さ20–30 cmで、春~秋に開花。蔓は長さ7 mほどに達する。葉は長さ10–20 cm、長楕円形で全縁、対生する。英名のサンドペーパーバインは葉面がざらつくことに由来。果実は茶色で、熟すと外側に残る萼とともにプロペラのように回転落下する[3][2][4][1]。 分類Petrea属は世界で13種ほどが知られ[5]、このうちP. volubilisは日本でも親しまれている[6]。属名の日本語表記は文献により異なる。 本項における種名の表記は林・名嘉(2022)[1]に従い、和名をペトレア、別名をムラサキツクバネカズラ、ヤモメカズラとした。種名については、最新園芸大辞典ではヤモメカズラはP. subserrataの和名とされ、P. volubilisには和名がない[3]。現在はP. subserrataはP. volubilisのシノニムとされている[7]。なお、本種はYList[8]へは未掲載。 分布、生育環境と利用熱帯アメリカ原産で、熱帯各地で垣根や庭木としてよく利用され、沖縄県内でも公園や庭へ植栽される[2][4][1]。冬越しには10℃以上を要するため、降霜地では温室内で育てる[3][9]。 ギャラリー
脚注参考文献
外部リンク
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