ベレッタCx4(英: Beretta Cx4)は、イタリアのベレッタ社により、民間市場および法執行機関向けに開発された自動小銃である。カテゴリーこそ自動小銃に位置するものの、実包はライフル弾ではなくピストル弾を使用する。Stormファミリーで最初に発表された。デザイナーはベレッタ9000Sも担当したジョルジェット・ジウジアーロ。前述の通り、民間市場および法執行機関向けの銃であるため、フルオート(連射)機能はMx4を除き、初めから無い[1]。
概要
Cx4 Stormは、ベレッタ社が販売する自動拳銃との共用を目的として開発された。そのため、同社の92/96/98やM8000シリーズ、そして、同じStormファミリーであるPx4のマガジンに合わせた8モデルが存在する。冷間鍛造により造られた16.6インチバレルにはクロムメッキ処理が施され、腐食への耐久性などが向上した。デザイン上、全体がやわらかになっているのは威圧感を軽減するためである。
バリエーション
Cx4の「C」は「Caliber(口径)」(「カービン」の意味も含めていると思われる)、「x4」は「4種類」を意味し、その名の通りバレル、ボルト、マガジンアダプターを交換するだけで4種類の弾薬を使用することができる。また、排莢方向も分解すればすぐに左右の入れ替えが可能である。
- 9x19mmモデル
- Px4シリーズ・92・M8000に対応した3モデル。
- 9x21mm IMIモデル
- 98に対応した1モデル。イタリアでは民間人は9x19mm弾を使用できないので、9x21mm IMI弾を使用する。
- .40S&Wモデル
- Px4シリーズ・96・M8040に対応した。
登場作品
ゲーム
- 『WarRock』
- 「Cx4Storm」という名前で登場。サブマシンガン系で唯一ダットサイトが使える。フルオート。現在は課金アイテムのSpecial Weapon Boxの景品として入手可能。
- 『ゴーストリコン アドバンスウォーファイター2』
- プレイヤーの使用する銃器として登場。4.6x30mm弾を使用し、セミ・バースト・フル3段階の発射モードを持つ。また、名称はCx4 Stormだが本体はMx4 Stormである。
- 『コール オブ デューティ ブラックオプス3』
- 「VMP」の名称で近代化改修を施したものが登場する。
- 『バトルフィールドシリーズ』
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- 『BF4』
- 工兵の初期武器として「MX4」の名称で登場。レートが高く、近距離では高い火力を誇る。
- 『BFH』
- メカニックの武器として「MX4」の名称で登場。近距離火力に優れ低反動、更に装弾数も拡張マガジンで36発と多く、バランスのいい武器。
- 『レインボーシックス シージ』
- DLC第9弾「OPERATION PARA BELLUM(オペレーション・パラベラム)」で登場した防衛オペレーター「アリバイ」の武器として登場。低反動高レート低ダメージ。
脚注
- ^ 誤射による第三者、人質および味方の被害を防ぐためだけではなく弾薬の節約などの理由がある。また、法執行機関では(最近は軍も)市街地でフルオート(連射)機能はあまり使われずセミオート(単射)機能での射撃が基本である。
関連項目
外部リンク
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