ブロード・ピーク
ブロード・ピーク(ウルドゥー語: بروڈ پیک 、標準中国語:布洛阿特峰、英語: Broad Peak)は、中華人民共和国とパキスタンとの国境にある山。標高は8051 mで世界第12位。主峰の北側には鞍部を挟んで中央峰(8011 m)、次いで北峰(7490 m)がある。 山名についてK2から約8 km離れた位置にあり、ガッシャーブルム連峰に属する。元々はK2の次の山ということでK3という名前が付けられていたが、その後の調査で山頂の幅が1.5 kmにも及ぶことから「広い頂」を意味する「ブロード・ピーク」の名前が付けられた。ただし現地語のバルティ語名はファイチャン・カングリ(Faichan Kangri)で、地元住民の間では「ブロード・ピーク」という名前はあまり受け入れられていない。 登山1957年に初登頂したオーストリア隊は、高所ポーターや酸素ボンベを使わずに隊員4人で荷揚げ、ルート工作をして登頂に成功した[1]。大量の物資とポーターを投入して登るのが普通だった当時としては画期的な成果であった[1]。 西側のノーマルルートから登ると、主峰の前に前衛峰(8035 m)に達するが、ここを頂上と誤認しやすい[2]。前衛峰で下山してしまったため登頂と認められなかった例もある[2][3]。 登頂史特に断りがない限り、「登頂」とは主峰の登頂のことを指す。
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