ブルネイ工科大学
ブルネイ工科大学(ブルネイこうかだいがく、英語: Brunei Institute of Technology、公用語表記: Institut Teknologi Brunei)は、ブルネイ・ダルサラーム国ブルネイ・ムアラ地区ガドンツンク・リンク通りに本部を置くブルネイの国立大学。1982年創立、2008年大学設置。大学の略称はITB。 ブルネイ工科大学では、クイーンズ大学ベルファストと提携して授与しているものを含め、5種類の学士の学位を授与している。また、14の高等国家ディプロマ(Higher National Diploma、略称:HND、日本の準学士に似る)も授与する。2008年10月から大学に昇格し、現在の名称となった。 大学の標語は、善根を積み、能力を高めよ(マレー語:Beramal dan Berkemahiran)。総長はブルネイ国王のハサナル・ボルキア、副総長はハジ・オマール・ハジ・カーリッド(Hj Omar Hj Khalid)である。 概観建学の理念
大学像ブルネイ工科大学は、ブルネイにおける工学、情報技術、情報産業の分野の先駆的な大学として、また、ダイナミックな社会的、経済的、産業的成長とブルネイの発展に寄与する中枢としての役割を果たす、上述の分野の研究と訓練の場として十分に認知されることを目標としている。 沿革1980年11月に、教育の責任者(Director of Education)はブルネイ政府に対し、ブルネイ工科大学の設立構想を提案した。彼は工科大学の創立が、ブルネイ・ダルサラーム国における科学技術教育を拡充するための対策となることを示唆した。提案からおよそ2年弱の期間を経て1982年2月に、設立構想が政府に受け入れられた。 大学の物理的な設立にはいくらかの時間を要することが見込まれたため、ブルネイ科学技術訓練センター(Pusat Latihan Teknikal Brunei)が大学設置の萌芽としてまず開設された。次の段階として、1985年10月にリーズ工芸学校(Leeds Polytechnic)の支援の下にカリキュラムの拡充、職員の出向、図書や用具の調達、イギリスにおける契約職員の新規採用が行われた。5か月弱の後に、大学は初めて学生を受け入れた。 2009年8月には、ブルネイ・ダルサラーム大学工学部の移転により、学士課程・修士課程・博士課程の設置を行った[1]。 2010年にシンガポールでアジア・ベスト・ビジネススクール・リーダーシップ賞(Asia's Best Business School Leadership Award)の名誉地域賞(prestigious regional award)を受賞した。 教育および研究学部工学部(Faculty of Engineering、FEng)と経営情報学部(Faculty of Business & Finance、FBC)の2学部から成る。 経営情報学部経営情報学コースと計算情報システム学コースの2コース制であり、以下の学位を授与している。HNDは高等国家ディプロマの略。
工学部土木工学コース・電気電子工学コース・機械工学コース・石油工学コース・化学工学コースの5コース制であり、以下の学位を授与している。HNDは高等国家ディプロマの略。
附属機関対外関係国際協力機構人間開発部が推進する「アセアン工学系高等教育ネットワーク」(AUN/SEED-Net)プロジェクトのメンバー大学の1校である[2]。 脚注
参考文献
関連項目外部リンク
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