フィリップ・ヨーダン(Philip Yordan、1914年4月1日 - 2003年3月24日)は、アメリカ合衆国の脚本家、映画プロデューサーである。『折れた槍』でアカデミー原案賞を受賞した[1]。
経歴
1914年4月1日、イリノイ州シカゴに生まれる[2]。両親はポーランド系ユダヤ人の移民である[2]。イリノイ大学とシカゴ・ケント法律大学で学んだ[3]。
『犯罪王ディリンジャー』や『他人の家』、『探偵物語』などの脚本を執筆した[4]。1950年代の赤狩りの時代には、ハリウッド・ブラックリストに掲載された脚本家たちのために、自らの名義を貸していた[5]。そのほかに、『青春のさまよえる時』や『バルジ大作戦』、『ピサロ将軍』などの製作を手がけた[6]。
2003年3月24日、膵臓癌によりカリフォルニア州ラホヤにて死去[6]。88歳没[6]。生涯に4度の結婚を経験し、5人の子供をもうけた[7]。
フィルモグラフィー
特記のない作品は脚本を担当。
映画
- 犯罪王ディリンジャー Dillinger (1945年)
- 狂恋の果て Suspense (1946年)
- 群盗の宿 Bad Men of Tombstone (1949年)
- 他人の家 House of Strangers (1949年)
- 秘密指令 Reign of Terror (1949年)
- 恐怖の一夜 Edge of Doom (1950年)
- 探偵物語 Detective Story (1951年)
- 南部に轟く太鼓 Drums in the Deep South (1951年)
- カリブの反乱 Mutiny (1952年)
- 吹き荒ぶ風 Blowing Wild (1953年)
- 魔術の恋 Houdini (1953年)
- 折れた槍 Broken Lance (1954年) - 原案
- 黒い絨毯 The Naked Jungle (1954年)
- 大砂塵 Johnny Guitar (1954年)
- 宇宙征服 Conquest of Space (1955年)
- シャロンの屠殺者 The Last Frontier (1955年)
- 次はお前だ! Joe MacBeth (1955年)
- 暴力団 The Big Combo (1955年)
- ララミーから来た男 The Man from Laramie (1955年)
- 殴られる男 The Harder They Fall (1956年) - 脚本・製作
- 最前線 Men in War (1957年)
- 連発銃は知っている Gun Glory (1957年) - 原案
- 荒野の悪魔 The Fiend Who Walked the West (1958年)
- 無頼の群 The Bravados (1958年)
- 真昼の欲情 God's Little Acre (1958年)
- 無法の拳銃 Day of the Outlaw (1959年)
- 青春のさまよえる時 Studs Lonigan (1960年) - 脚本・製作
- 許されざる愛情 The Bramble Bush (1960年)
- エル・シド El Cid (1961年)
- キング・オブ・キングス King of Kings (1961年)
- 人類SOS! The Day of the Triffids (1963年) - 脚本・製作総指揮
- 北京の55日 55 Days at Peking (1963年)
- サーカスの世界 Circus World (1964年)
- ローマ帝国の滅亡 The Fall of the Roman Empire (1964年)
- バルジ大作戦 Battle of the Bulge (1965年) - 脚本・製作
- カスター将軍 Custer of the West (1967年) - 製作
- ピサロ将軍 The Royal Hunt of the Sun (1969年) - 脚本・製作
- 地獄のアパッチ Captain Apache (1971年) - 脚本・製作
- 無頼プロフェッショナル El hombre de Río Malo (1971年)
- 悪夢の銀河鉄道/ナイト・トレイン・トゥ・テラー Night Train to Terror (1985年)
- ザ・テロリスト/黒い水曜日 Bloody Wednesday (1987年) - 脚本・原案・製作
- ファイナル・エクソシスト/悪魔の封印 The Unholy (1988年)
テレビドラマ
- ビル船長 Assignment: Underwater (1960年 - 1961年) - 製作
受賞
脚注
外部リンク