フィラッハ
フィラッハ (Villach [ˈfɪlax] ( 音声ファイル)) はオーストリアの都市。ケルンテン州に属し、州都のクラーゲンフルトに次ぐ第二の都市である。郡に属さない憲章都市(Statutarstadt)であるが、フィラッハ郡の郡庁が置かれている。人口は約5万9千人(2009年) 地勢・産業ドナウ川の支流であるドラウ川(ドラーヴァ川)の谷に位置している。イタリアやスロヴェニアの国境に近く、南欧との物流拠点としての役割を果たす。街の南には温泉が湧出しており、湯治客も訪れる。近隣の都市としては、約35キロ東に州都のクラーゲンフルト、80キロ南東にスロヴェニアのリュブリャナ、75キロ南西にイタリアのウディネが位置している。 かつてはスキージャンプ・ワールドカップの開催地であったが、ラージヒルと呼ばれる大型のジャンプ台が無いため、開催されなくなった。 歴史古代ローマ帝国の時代より、交通の要地であった。1060年に市場特権、1240年に都市特権を認められた。1348年1月25日にはオーストリアの歴史上最大と云われる地震が起き、大きな被害を受けた。16世紀、宗教改革において一時プロテスタントの牙城となったが、対抗宗教改革の流れの中で再カトリック化した。19世紀後半、鉄道網の整備が進む中で、フィラッハは諸外国へと鉄道で移動する際の拠点駅となり、街の発展が進んだ。 交通フィラッハには多くの国際列車が停車する。イタリアのローマからの列車がボローニャ、ヴェネツィアなどを経てフィラッハに到着する。クロアチアのザグレブ発の列車も、スロヴェニアのリュブリャナを経由してフィラッハへと至る。ドイツのミュンヘン、ケルンへ向かう列車も発車している。北上すれば、ポーランドのワルシャワにまで行くことが可能。
姉妹都市
出身者→詳細は「Category:フィラッハ出身の人物」を参照
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