ヒューストン・パーソン

ヒューストン・パーソン
Houston Person
演奏するパーソン(2006年)
基本情報
生誕 (1934-11-10) 1934年11月10日(90歳)
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 サウスカロライナ州フローレンス
ジャンル ジャズハード・バップソウル・ジャズ
職業 サクソフォーン奏者、プロデューサー
担当楽器 テナー・サクソフォーン
共同作業者 ジョニー・ハモンド楽団
エタ・ジョーンズ

ヒューストン・パーソンHouston Person1934年11月10日 - )は、アメリカ合衆国ジャズサクソフォーン奏者で音楽プロデューサースウィングハード・バップのジャンルで演奏しているが、特にソウル・ジャズにおいてすこぶる辣腕の演奏家として知られる。

略歴

サウスカロライナ州フローレンスに育つ。初めはピアノを弾いていたが、後にテナー・サクソフォーンに転向した[1]。サウスカロライナ州立大学に進学し、1999年には同大学の「名誉の殿堂」に登録された。米国空軍では、西ドイツへの進駐軍に在籍し、軍楽隊でドン・エリスエディ・ハリスシダー・ウォルトンレオ・ライトらと演奏した。後にコネチカット州ハートフォードのハート音楽大学で研鑽を重ねている。

1960年代に、プレスティッジ・レコードへの一連のアルバムの録音で知られるようになった。ジャズ・オルガニストのジョニー・ハモンド楽団と共演したことがきっかけで、ジャズ・シンガーのエタ・ジョーンズと知り合いになる。通説とは違ってジョーンズと結婚してはいないが、長年にわたって音楽面でのパートナーであり続け、録音や演奏・楽旅など、パーソンの経歴のほとんどはジョーンズとの関係がとりわけ知られている。

75点以上のリーダー・アルバムを、プレスティッジやウェストバウンドマーキュリーサヴォイミューズといったレーベルに残しており、現在はハイノート・レコードと契約している。録音では、チャールズ・ブラウンビル・チャーラップチャールズ・アーランドレナ・ホーン、エタ・ジョーンズ、ルー・ロウルズホレス・シルヴァーダコタ・ステイトンビリー・バトラーリチャード・ホームズ[2]らと共演してきた。

特色ある小粋な音色と、表現力に富んだ演奏様式で名高く、1982年にはユービー・ブレイク・ジャズ・アワード(Eubie Blake Jazz Award)を受賞した。

ディスコグラフィ

リーダー・アルバム

パリで演奏するヒューストン・パーソン(1980年)
  • 『アンダーグラウンド・ソウル!』 - Underground Soul! (1966年、Prestige)
  • Chocomotive (1967年、Prestige)
  • Trust in Me (1967年、Prestige)
  • Blue Odyssey (1968年、Prestige)
  • Soul Dance! (1968年、Prestige)
  • 『グッドネス!』 - Goodness! (1969年、Prestige)
  • Truth! (1970年、Prestige)
  • Person to Person! (1970年、Prestige)
  • Houston Express (1971年、Prestige)
  • Broken Windows, Empty Hallways (1972年、Prestige)
  • Sweet Buns & Barbeque (1972年、Prestige)
  • The Real Thing (1973年、Eastbound) ※ライブ
  • 『ヒューストン・パーソン'75』 - Houston Person '75 (1975年、Westbound/20th Century)
  • 『ゲット・アウト・ア・マイウェイ』 - Get Out'a My Way! (1975年、Westbound/20th Century)
  • Pure Pleasure (1976年、Mercury)
  • Harmony (1977年、Mercury)
  • Stolen Sweets (1977年、Muse)
  • Wild Flower (1978年、Muse)
  • The Nearness of You (1978年、Muse)
  • The Gospel Soul of Houston Person (1978年、Savoy)
  • The Big Horn (1979年、Muse) ※1976年録音
  • Suspicions (1980年、Muse)
  • Very PERSONal (1981年、Muse)
  • Heavy Juice (1982年、Muse)
  • 『ロード・ウォリアーズ』 - Road Warriors (1984年、Greene Street) ※with レス・マッキャン
  • Creation (1984年、Greene Street) ※with ロジャー・ケラウェイ
  • Always on My Mind (1985年、Muse)
  • The Talk of the Town (1987年、Muse)
  • We Owe It All to Love (1989年、Baseline [UK])
  • Basics (1989年、Muse)
  • Something in Common (1990年、Muse) ※with ロン・カーター
  • Now's the Time (1990年、Muse) ※with ロン・カーター
  • Why Not! (1990年、Muse)
  • The Party (1991年、Muse)
  • The Lion and His Pride (1991年、Muse)
  • Just Friends (1992年、Muse) ※with バディ・テイト、ナット・シムキンズ
  • Christmas with Houston Person and Friends (1994年、Muse) ※with ランディ・ジョンストン、エタ・ジョーンズ、グラディ・テイト、ベニー・グリーン
  • Horn to Horn (1996年、Muse) ※with テディ・エドワーズ
  • Island Episode (1997年、Prestige) ※1971年/1973年録音
  • Person-ified (1997年、HighNote) ※with リチャード・ワイアンズレイ・ドラモンドケニー・ワシントン
  • Lost & Found (1997年、32 Jazz) ※1991年録音。with チャールズ・ブラウン
  • The Opening Round (1997年、Savant)
  • Christmas With Houston Person and Etta Jones (1997年、32 Jazz) ※Muse音源のコンピレーション
  • My Romance (1998年、HighNote)
  • Close Encounters (1999年、HighNote) ※1996年録音。with テディ・エドワーズ
  • Soft Lights (1999年、HighNote)
  • Together at Christmas (2000年、HighNote) ※with エタ・ジョーンズ
  • In a Sentimental Mood (2000年、HighNote)
  • Blue Velvet (2001年、HighNote)
  • Dialogues (2002年、HighNote) ※with ロン・カーター
  • Sentimental Journey (2002年、HighNote)
  • Social Call (2003年、HighNote) ※with ポール・ボーレンバック
  • To Etta with Love (2004年、HighNote) ※with ポール・ボーレンバック
  • All Soul (2005年、HighNote)
  • You Taught My Heart to Sing (2006年、HighNote) ※with ビル・チャーラップ
  • Thinking of You (2007年、HighNote)
  • Just Between Friends (2008年、HighNote) ※with ロン・カーター
  • The Art and Soul of Houston Person (2008年、HighNote)
  • Mellow (2009年、HighNote)
  • Moment to Moment (2010年、HighNote)
  • The Way We Were: Live in Concert (2011年、HighNote) ※2000年録音。with エタ・ジョーンズ
  • So Nice (2011年、HighNote)
  • Naturally (2012年、HighNote)
  • Nice 'n' Easy (2013年、HighNote)
  • The Melody Lingers On (2014年、HighNote) ※with スティーヴ・ネルソン
  • Something Personal (2015年、HighNote)
  • Chemistry (2016年、HighNote) ※with Ron Carter
  • Rain or Shine (2017年、HighNote)
  • Remember Love (2018年、HighNote) ※with ロン・カーター[3]
  • I'm Just A Lucky So And So (2019年、HighNote)[4]

脚注

  1. ^ Biography at allmusic
  2. ^ Henderson, Alex & Leggett, Steve at allmusic
  3. ^ Houston Person, Remember Love. Review by Alex Henderson, NYCJR, September 2018 - Issue 197, page 16. Retrieved September 5, 2018.
  4. ^ Houston Person, I'm Just A Lucky So And So. Review by Scott Yanow, NYCJR, September 2019 - Issue 209, page 31. Retrieved September 26, 2019.

外部リンク