ヒメフクロウ(学名:Glaucidium brodiei)はフクロウ科スズメフクロウ属の鳥類の1種。
分布
ヒマラヤ山脈から東方および南方に生息[3]。
分類
本種は1836年に記載されたが、その後ミトコンドリアDNAの分子系統配列からスズメフクロウ属に近縁であると推定された[4]。
亜種
現在4亜種が確認されている[5]。
- Glaucidium brodiei brodiei
基亜種。ヒマラヤ山脈から中国南西部、マレー半島およびベトナム北部に生息[5]。
- Glaucidium brodiei pardalotum
台湾に生息[5]。
- Glaucidium brodiei sylvaticum
スマトラ島に生息[5]。
- Glaucidium brodiei borneense
ボルネオ島に生息[5]。
形態
全長約15-17cm、翼長約80-101mm[5]。首の後ろに大きな斑点が白く縁どられた眼のような模様がある[3]。
生態
食性は肉食性。おもに小鳥を捕食するが、齧歯類や大型昆虫を捕食することもある[3]。
繁殖形態は卵生。おもに木の穴に営巣する[3]。
脚注
- ^ BirdLife International. 2021. Glaucidium brodiei. The IUCN Red List of Threatened Species 2021: e.T200290653A206387811. https://dx.doi.org/10.2305/IUCN.UK.2021-3.RLTS.T200290653A206387811.en. Accessed on 26 December 2023.
- ^ 山崎剛史, 亀谷辰朗, 太田紀子「フクロウ目の新しい種和名」『山階鳥類学雑誌』第49巻1号,山階鳥類研究所,2017年,31-40頁,
- ^ a b c d Marianne Taylor著, 山崎剛志・森本元監修『フクロウ大図鑑』緑書房,2018年,167頁, ISBN 978-4-89531-329-2
- ^ Sun, Xiaonan; Zhou, Wenliang; Sun, Zhonglou; Qian, Lifu; Zhang, Yanan; Pan, Tao; Zhang, Baowei (2015). “The complete mitochondrial genome of Glaucidium brodiei (Strigiformes: Strigidae)”. Mitochondrial DNA 27 (4): 2508–2509. doi:10.3109/19401736.2015.1036252. PMID 26075474.
- ^ a b c d e f ハイモ・ミッコラ著・早矢仕有子監修『世界のフクロウ全種図鑑』416-417頁,エクスナレッジ,2018,9,1, ISBN 978-4-7678-2446-8
関連項目
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