ヒメクサアジ
ヒメクサアジ (学名:Metavelifer multiradiatus) は、アカマンボウ目クサアジ科に属する魚類の一種。ヒメクサアジ属 (学名:Metavelifer) は単型[2]。インド太平洋の大陸斜面、海嶺から知られる[3][4][5][6]。 形態体長は最大28cm[3]。体は側扁した楕円形[4]。背鰭は21 - 22棘20 - 23軟条から成り、成魚では第六棘のみが著しく伸長する[3][4]。臀鰭は17 - 18棘16 - 18軟条から成る[3]。尾鰭は二叉型で、深く湾入する[4]。体背面、体側面上部は茶褐色、体側面下部、体腹面は黄褐色。若魚は全身が銀色である。体側には5本の暗褐色の横帯が入る。背鰭軟条基底下方に、白く縁どられた眼径大の黒斑が入る[7]。若魚では背鰭と体全体に小斑点が散在する。尾鰭には数本の帯が入る[5]。口は前下方に伸出できる。 生態インド洋及び太平洋に分布し、ハワイ、オーストラリア沿岸部、ニュージーランド、モザンビークから知られる[4][8][9]。日本では千葉県館山, 伊豆半島,伊豆大島,八丈島,駿河湾、和歌山県白浜,土佐湾,四国南西部, 愛媛県愛南町深浦,宮崎県延岡市土々呂町, 薩摩半島西岸、大隅半島内之浦湾、沖縄本島,東シナ海北東部大陸斜面域での記録がある[4]。大陸棚から大陸斜面、海嶺に生息する底魚である。食性など、生態についてはほとんど分かっていない。 人間との関係深海底引網で稀に漁獲されるが、普通食用にはされない[5][10]。 脚注
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