パークコート麻布十番 ザ タワー
パークコート麻布十番 ザ タワー(パークコートあさぶじゅうばん ザ タワー)は、東京都港区三田に所在する超高層マンションである。本項では敷地内に建てられたパークコート麻布十番 三田ガーデンも併せて記載する。 概要計画地に相当する区域には明治時代前期に伊藤博文が屋敷を構え[2]、明治・大正期には住宅街が形成された。関東大震災および戦災からも免れたが、道路などの公共施設は不十分なままに留まった[3]。 昭和末期に街の再生に向け、地元住民主導のまちづくりを行うべく、「小山町まちづくりの会」が発足。1992年には、「三田小山町第2地区市街地再開発準備組合」を設立したものの、住民間で合意に達することが出来ず、時が流れた[4]。 1997年に東京メトロ南北線(溜池山王 - 四谷間)が開通したことや、2000年の都営地下鉄大江戸線の全線開通を控え、住民の間で再開発の機運が盛り上がり、1999年、準備組合は事業協力者として大成建設を選定。2001年に都市計画決定にこぎつけ、2005年再開発組合を設立[4]。 2010年5月に36階建てのタワー棟、9階建ての三田ガーデン棟、3階建てのコモンラウンジ棟からなる「パークコート麻布十番 ザ タワー、三田ガーデン」は竣工した。総事業費は約326億円[5]。 ザ タワー幹線道路(通称電車通り)側より5m後退して配置し、周囲に緑豊かな歩道状空地を設けた。基壇部である1階にアーケード形状とした外向き店舗を、2階には事務所を配置。住戸は4階から36階に据え、屋上のトップにはオパール形状のガラスカーテンウォールで囲まれた「ティアラデッキ」をつくった[6]。 セキュリティーは四重であることに加え、来訪者にもゲスト用にもICカードを発行している[7]。 販売価格は最高で四億四千三百万円だった[7]。 三田ガーデン外部廊下形式の9階建て板状型住戸で、主に権利者向けとして建てられた。名称は権利者の「三田」の名前を残し、住み続ける街づくりへの思いからつけられた[6]。 沿革
近隣施設脚注関連項目 |