バニステリオプシス・カーピ
バニステリオプシス・カーピ(Banisteriopsis caapi)は、一般にアヤワスカ、カーピ、ヤヘ[2]と呼ばれ、南米のキントラノオ科のつる植物。煎じ汁のアヤワスカの調合に用いられ、これはエンセオジェンとして「植物の師匠」(plant teacher)として、アマゾン熱帯雨林の先住民に用いられてきた歴史がある。本種はハルマラ・アルカロイドのハルミンとハルマリン、テトラヒドロハルミンを含有する。これらのアルカロイドはモノアミン酸化酵素阻害薬 (MAOI) として作用するβ-カルボリン系のアルカロイドである。 アヤワスカのもう一つの原料であるサイコトリア・ヴィリディス (Psychotria viridis) は、主な向精神性の物質であるN,N-ジメチルトリプタミン (DMT) を含み、このMAOIはDMTを経口で摂取しても作用するようにする。 本種の茎には、0.11-0.83%のβ-カルボリンが含まれ、ハルミンとテトラヒドロハルミンがその主な組成物である。[3] 本種の全部位にアルカロイドが含まれている[4][信頼性要検証]。 The CRC World Dictionary of Plant Names (Umberto Quattrocchi著)によれば、バニステリオプシス属の命名は、ジョン・バニスターによる。彼は、17世紀のイギリスの聖職者で博物学者である。当初はBanisteria属とされたため、本種は時にBanisteria caapiと呼ばれる。 法的位置づけアメリカ合衆国でのカーピの規制はない。2006年の最高裁の判決は、カーピを含むアヤワスカ(調合茶)についてであり、別の植物サイコトリア・ヴィリディスが規制物質であるDMTを含有しており、アメリカ合衆国に130人の信者を持つブラジルの宗派ウニオン・ド・ヴェジタルが、その儀式において、この調合茶を使用を支持したものである。 カナダでは、規制薬物・物質法にてハルマラはスケジュールIIIに指定されている。ツル植物とアヤワスカ茶については法律上曖昧で、同法が規制物質を含む天然資源を違法だとしていないためであり、この見解を国際麻薬統制委員会も支持している[5]。 アルカロイド登場作品Plant Teacher - 2011年のこの小説は、カーピの使い方を求めた旅行者の人生が一変していくことを描いた[6]。 関連項目出典
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