ニューハンプシャー州会議事堂
ニューハンプシャー州会議事堂 (ニューハンプシャーしゅうかいぎじどう、New Hampshire State House )は、アメリカ合衆国 ニューハンプシャー州 の州都コンコード に立地する同州議会の議事堂。ニューハンプシャー州議会 の上下両院の議場のほか、ニューハンプシャー知事室、ニューハンプシャー州行政委員会が置かれている。
ニューハンプシャー州会議事堂の現在の庁舎は1814年 にコンコード市政府の費用で設計され、1816年 から1819年 にかけて建築家スチュアート・ジェームズ・パークによって建設された。このギリシア復古様式の庁舎の建材には表面が研磨された御影石 が用いられた。入口にはコリント式 の柱で支えられたポルチコ が被せられている。ポルチコの上部にはコリント式の柱で支えられたペディメント を被せられた、手すり付きのバルコニーが設けられている。3階建ての庁舎の屋上は平らで、その端には2階のバルコニー同様に手すりが設けられている。
庁舎の窓は3階層それぞれで違った形状・大きさになっている。1階と3階の窓は長方形をしているが、2階の窓は上部がアーチ状になっている。また、3階の窓は正方形を2つつなげたような長方形になっており、1階の窓よりも小さく低い。屋上には円筒状の構造の上に金色のドームが被せられ、その上に灯室が設けられている。灯室の上には金色に塗られた木製の鷲 の像が立てられている。この鷲の像は1818年 に立てられたときには左を向いていたが、1957年 に新しい像に変えられ、向きも右向きにされた。もとの木像はニューハンプシャー歴史協会に寄贈された。
2.6エーカー (約10,520m²)の敷地は御影石の柵で囲まれているが、議事堂は「州民の家」とされているため、門は人の出入りを妨げない造りになっている。敷地内にはダニエル・ウェブスター 、ジョン・スターク 、ジョン・パーカー・ヘイル 、フランクリン・ピアース などの像が立っている。庁舎のステート・ストリート側には、彫刻家ダニエル・チェスター・フレンチと建築家ヘンリー・ベーコンの手による、ジョージ・ハミルトン・パーキンス の記念碑が1902年 に立てられた。
正面玄関を入るとマサチューセッツ州会議事堂 に倣って設置された、Hall of Flags と呼ばれる大広間がある。この大広間には米西戦争 、南北戦争 、第一次世界大戦 、第二次世界大戦 、およびベトナム戦争 で掲げられたニューハンプシャー州の軍旗が飾られている。
24人の議員を抱えるニューハンプシャー州上院は庁舎の北東部に本会議場を置いている。議場の壁には大きなアーチ状の窓が設けられている。演壇の後ろの壁画にはニューハンプシャー州の歴史 上重要な出来事が描かれている。また、その左側には順次、ダートマス大学 の第1回の卒業式の様子、ダニエル・ウェブスターによるアメリカ合衆国憲法 の朗読の様子、アボット・ゼイヤーによる美術講義の様子、独立戦争 へのジョン・スタークの出陣準備の様子がそれぞれ描かれた壁画が並んでいる。これらの壁画は1942年 にバリー・フォークナーによって描かれたものである。演壇の周りには曲線の机が並んでいる。
ニューハンプシャー州下院の本会議場も上院の本会議場同様に、壁にはアーチ状の窓が並んでいる。演壇にはジョン・パーカー・ヘイル、エイブラハム・リンカーン 、ジョージ・ワシントン 、フランクリン・ピアース、およびダニエル・ウェブスターの肖像画が飾られている。
関連項目
外部リンク