ドワーフウィップレイ
ドワーフウィップレイ(the dwarf whipray、 他 mangrove whipray、Brevitrygon walga)は、アカエイ科に分類されるエイの一種。 太平洋中西部の大陸棚に生息する小型種。頻繁に漁獲され、国際自然保護連合のレッドリストでは近危急種とされている。 分布と生息地タイ、カンボジア、ベトナムからシンガポール、マレーシア、フィリピン、インドネシアまでの太平洋中西部に分布する。インドより西での記録は近縁種の可能性があり、その分布域は確定していない。生息水深は通常50 m未満で、大陸棚の砂地の海底近くに生息する[1]。 形態全長は最大45 cmで[2]、体盤幅は通常24 cm[1]。体盤は楕円形で、吻は鈍く尖る。尾は鞭状で体盤よりも長く、尾褶は存在しない。雌は尾が短く、先端が丸い。尾の付け根付近には4 - 6本の毒棘がある。背面はベージュ色からピンクがかった色で、水中ではカブトガニと見間違えられる[3]。 生態雄が雌の腹面を掴んで交尾を行う。胎生であり、妊娠期間は不明だが、胎仔は母親の子宮分泌液から栄養を得る[1]。産仔数は1 - 2で、体盤幅17 cmで性成熟する。 人との関わり小型種のため本種を対象とした漁業は行われていないが、底引網で混獲され、食用になる[1]。個体数は減少傾向にあるため、IUCNによって近危急種に指定されている[1]。 脚注
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