1971年の合併後にこの町が名乗っている「ドルンブルク」とは、ラ=テーヌ時代(紀元前5世紀から紀元前1世紀)の環状土塁施設が遺る、高さ約 396 m の山である。環状土塁の中にはケルト人の都市風の集落があった。ブラジウスベルクには、ケルト人の祭祀場があった。後にここに建設されたキリスト教の礼拝堂は、1734年まで周辺の11の村の教区教会として利用されていた。
ドルンブルクの麓、ヴィルゼンロート地区にある「エヴィーゲ・アイス」は、ヴェスターヴァルト=ラーン=タウヌス・ナショナル・ジオパークの一部である。ここでは、山の隙間が多い玄武岩の下の気流が冬になると湿気を凍らせる。空気は乾燥し、暖められて上に昇り、この岩場の表面には雪が積もらない。夏には気流は逆向きになる。暖かい空気が上からこの荒れ地に吹き込んで冷やされ、冷たい気流として下端から吹き出す。玄武岩による優れた断熱は、地中 8 m の深さに達する氷の層が夏でも完全に溶けないことによるものである。こうした現象はヘッセン州で類のないものである。1839年に玄武岩の採石作業によって発見され、現在は2本の人工的な坑道により観察することができる。ここは、この自然の冷蔵機能を見込んで1869年に近くに設立されたブルワリーのビールの低温保存庫として利用されていた[12]。
Stefan Grüssinger. Pfarrgemeinde St. Martin. ed. St. Martinskirche Frickhofen – 50 Jahre
Leif Hansen (2007), “Ein frühlatènezeitliches Goldhalsringfragment von Dornburg-Wilsenroth (Kr. Limburg-Weilburg)”, Archäologisches Korrespondenzblatt37: pp. 233–246
^Hessisches Statistisches Landesamt: Bevölkerung in Hessen am 31.12.2023 (Landkreise, kreisfreie Städte und Gemeinden, Einwohnerzahlen auf Grundlage des Zensus 2011)]
^Der Hessische Minister des Innern, ed. (1974), “Gesetz zur Neugliederung des Landkreises Limburg und des Oberlahnkreises. (GVBl. II 330-25) vom 12. März 1974”, Gesetz- und Verordnungsblatt für das Land Hessen (5): pp. 101-103
^Statistisches Bundesamt, ed (1983). Historisches Gemeindeverzeichnis für die Bundesrepublik Deutschland. Namens-, Grenz- und Schlüsselnummernänderungen bei Gemeinden, Kreisen und Regierungsbezirken vom 27.5.1970 bis 31.12.1982. Stuttgart/Mainz: W. Kohlhammer. p. 369. ISBN978-3-17-003263-7