トッカルビ
トッカルビ (떡갈비、トック(餅)+カルビ(骨付き牛バラ肉)) は韓国料理の肉料理の一種である。 概要全羅南道と光州広域市の松汀里に由来するが、朝鮮各地で食べられている。本来は牛カルビ肉を叩いてニンニク、ネギ、ショウガ、ナシなどとともに味付けした後、あばら骨にのせて焼いた料理とされるが、現在では牛肉と豚肉を混ぜたり、鶏肉を混ぜるようになり、逆に牛肉だけのトッカルビは「韓牛トッカルビ(한우 떡갈비)」と呼ばれるようになった[1][2][3]。これら調味したハンバーグに似た挽肉を肋骨とともに四角いトックの形にした後、炭火の両面グリルで焼いて食べる。トッカルビと通常フライパンで料理されるハンバーグの相違点も様々指摘されているが[4]、違いは形だけである場合もある[1]。 歴史光州広域市松汀里では1955年頃から提供され始め[2]、松汀里では1960年代に、全羅南道潭陽郡では1970年頃から「トッカルビ」の名で提供されるようになった[5]。それ以前は、単に「カルビ」あるいは、老人にも食べやすく調理されていたことから「孝カルビ(효갈비)」「老カルビ(노갈비)」と呼ばれていたと言われる[5]。豚肉を混ぜたトッカルビが登場したのはアジア通貨危機後の1990年代後半で、牛肉が値上がりしたため価格を抑えようと混ぜ始めたものだが、これが好評を呼び豚肉入りトッカルビが一般化した[2]。牛肉と豚肉を半分ずつ混ぜる理由は、牛肉だけ入れた場合にあまりにも味が硬いので、適当に油分を混ぜるために豚肉を入れる。一方、鶏肉を入れる場合は、豚肉の臭いを嫌う客のために臭いがなく味が香ばしい鶏肉を混ぜていると説明している[1]。一般的に、トッカルビを食べる前に残ったカルビの骨でスープを茹でて飲んだりもする。 光州では、松汀里にある光山区役所周辺の路地がトッカルビ食堂で有名で[2][6]、全羅南道潭陽郡でもトッカルビを郷土料理として売っている[7]。 作り方
脚注
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