トゥルッフ・トゥルウィス
Tony Woodman 作トゥルッフ・トゥルウィスたちの塑像
子供
7頭銀毛のグリギン(Grugyn Gwrych Ereint) 殺し屋スルウィドウグ (Llwydawg Govynnyad) トゥルッフ・スラウィンTwrch Llawin グウィス Gwys バヌー Banw ベンウィグ Bennwig 無記名の一頭 親
タレッズ・ウレディク(Taredd Wledig) テンプレートを表示
トゥルッフ・トゥルウィス (ウェールズ語発音: [tuːɾχ tɾʊɨθ] )は、アーサー王伝説 のおける怪物級の猪 で、ウェールズ語で書かれた『マビノギオン 』(1100年頃)の枝篇のひとつ『キルッフとオルウェン 』では、アーサー王やその一族郎党や、他に加えられた特殊能力者、猟犬、道具などを得てのち、初めてその狩猟に挑み必須アイテムの取得を果たし、王の縁者キルッフの婚姻探求を助太刀する。
Twrch trwythの発音音声ファイル
アーサー王 の猟犬 はウェールズ語の物語ではカヴァス (ウェールズ語 : Cafall )だが、その伝承はより古く、ラテン語の史書『ブリトン人の歴史 』(9世紀)にも王が猟犬カバル(ラテン語 : Cabal [ 注 1] を伴わせてトロイント (ラテン語 : Troynt [ 注 2] )[ 1] を狩ったという故事が記載される。
また7世紀の古哀歌「Gwarchan Cynfelyn[ 2] キンヴェリンの詩歌)」(仮訳題名)[ 注 3] にもこの猪名(単語)が言及されており、これが文献上の初出である[ 7] 。他にも、中期ウェールズ語 時代の数編に言及されている[ 8]
ウェールズ語で「猪トゥルウィス」の意と解すことが出来、かつてはアイルランド神話 における猪トリアス(Triath )よりの派生語か同根語 との論説も提唱されたが、近年では関連性に否定的見解がみられる( § 語源 参照)。
ブリトン人の歴史
アーサー王が猪トロイント(≈トゥルッフ・トゥルウィス)を、猟犬カバル(≈カヴァス)を用いて狩ったという故事は、古くは伝ネンニウス 著『ブリトン人の歴史』(9世紀)写本の多くに付帯する「ブリタニアの奇蹟」(De Mirabilibus Britanniae )と呼ばれる部分にみつかる[ 11] 。(全文[ 12] はブリトン人の歴史 § アーサーの犬カバル の引用を参照)。猪トロイントの名は、正しくはトロイトの異読みを取るべきだともされる[ 13] 。
キルッフとオルウェン
中世ウェールズの物語集『マビノギオン 』の枝篇「キルッフとオルウェン」[ 14] [ 15] によれば、トゥルッフ・トゥルウィスは、タレッズ公(タレッズ・ウレディク)の息子で[ 17] 、元は王族だったがその罪ゆえに神によって豚類(hwch )に変身させられた[ 19] 。毒のしたたる剛毛 をもち、耳の間に櫛 と鋏 [ 注 4] と剃刀 を隠し持つ。
このキルフッフ求婚譚(花嫁探しの旅)では、主人公キルフッフは、継母の呪いによって、イスバザデン・ペンカウル[ 注 5] の娘オルウェンのみしか妻に娶ることはできない運命となる。
課題
その探求(花嫁と婚姻)を成就するには、イスバザデンが課する39の課題(anoeth 、複数形anoetheu )[ 注 6] を達成せねばならない。
トゥルッフ・トゥルウィスの耳のあいだの櫛・鋏・剃刀はそのうちの最大難関である。当初言及されない剃刀は、後のくだりで追加されている。 この猪より得た理髪用アイテムも含め、課題のほとんど多くは、新婦の父たるイスバザデンの髪や髭を整えるためのものである[ 注 7] 。
付帯する課題
イスバザデンは、トゥルッフ・トゥルウィスを狩れるのはエリの息子グライト[ 注 8] 飼っている犬ドゥルトウィン[ 注 9] のみで、さらにその犬用の繋ぎ紐(リーシュ )[ 注 10] 、首輪、鎖が要り、その犬を使い慣らせる (英語版 ) 唯一の猟犬使いモドロンの息子マボン (英語版 ) [ 注 11] を勧誘しなければならない[ 注 12] [ 40] 。
しかしこれ以外にも、この猪狩りには犬が必要である(詳細はカヴァス § 犬のリスト )。リムヒの二匹の仔狼が要るとされるが[ 41] 、これらが得られたという記述に欠ける。しかし、本来はその二匹のためのリーシュは、髯男ディシスの髭を引っこ抜いて作られる[ 43] [ 44] [ 注 13] [ 注 14] 。この二匹も扱い手が指名されていた[ 48] 。更には、アネト[ 注 15] とアイスレム[ 注 16] という犬たちは[ 49] 、ついにトゥルッフ・トゥルウィスがコーンウォールから海へと追われた結末後も、泳ぎ追い続けたという[ 50] 。
他にも、特定の人員や、馬・装備など、結局はアーサー王(アルスル)と、お抱えの狩人たちどもも[ 51] が要求されている:
巨人ウルナッハ(Wrnach Gawr)の剣(cledyf ))は、この猪を殺しうる唯一の武器という触れ込みだったが[ 64] [ 65] [ 注 22] 、アーサーの手の者が巨人を斃すのに使ったものの、猪には果たして試されなかった。
狩猟の経緯
トゥルウィス猪の狩猟は、作品後半の大部分を占める゙、その追跡の様子は、地理的な行程、動員される人海を含め詳細に描写される。キルッフ自身も参加するが、アーサーと郎党が活躍する。
トゥルッフ・トゥルウィスとその七匹の子猪は、アイルランドまで遠征してアーサー軍が見つけ出した。そこからウェールズまで追いたて、けっきょくコーンウォール で追い詰めた。メヌー (英語版 ) は、鳥の姿を借り空飛ぶ斥候となってアイルランドを探索、目的の櫛・鋏を持った猪と七匹の子猪を発見。急下降して宝を掠め取ろうとするが、銀色の剛毛一本のみをついばみ、毒がつたわって不随となる。
アーサー勢の戦いの末、猪はアーサーの本国に移動し、ユーヤスとタウィーの間(y rwng Tawy ac Euyas ; "Tawy and Ewyas"、不詳だがウェールズ南東部あたり[ 70] )を侵した。アーサーは、セヴァーン河口 (英語版 ) (ウェールズ語 : Aber Hafren )に諸々の軍勢を終結させ、特にコーンウォルとデヴォンの者たちに、なんとしても猪をその河口付近に足止めさせろ、と命じた[ 注 23] 。結局は封じこめにに失敗して突破されるが、セヴァーン川 に押さえつけているうちに剃刀・鋏そして櫛を奪取するに成功した。猪は川底に足がかりをつけた拍子に飛び出してしまったが、コーンウォルの端まで追い詰め、海に転落させた。どこに行ったか行方知れずだが、いまだにアネトとアイスレムの2匹が追いつづける、と伝わる[ 50] [ 71]
ちなみにもう一頭、猪の長エスキスエルウィン (英語版 ) [ 注 24] の狩猟も、イスバザデンの理髪には必要であった[ 72] 。
語源
ウェールズ語twrch は「猪、豚」の意であり[ 注 25] [ 73] 、トゥルッフ・トゥルウィスは「猪・トゥルウィス」を意味する。アイルランド伝承の猪王トリアス(Triath ri torcraide )[ 注 26] と同源の可能性は提示されたが、疑問視もされる。ジョン・リースは、古アイルランド語の言葉が中世ウェールズに移入された可能性を是としたが[ 76] 、 レイチェル・ブロムウィッチ (英語版 ) は、そのような文化交流が必ずしもあったと結論付けるには至らない、とした[ 77] 。
ブロムウィッチによれば、"Trwyth" の綴りは書写生の誤記に由来するもので、元来の語形はtrwyd だとしている。一方、このtrwyd の語尾子音 -d と -t の混同により、ラテン語文書ではTroynt やTroit の名称が生じたとする。古い形がTrwyd であることは、既述の古歌「キンヴェリンの詩歌」(仮訳名)の出例でも確認できる[ 注 27] [ 79]
フランス文学への派生
トゥルッフ・トゥルウィスは、フランス文学のアーサー物語で、人間や他の猪に姿を変えて再登場させられている、という考察がある。
クレティアン・ド・トロワ 作の『エレックとエニード (英語版 ) 』に登場する円卓騎士 アレスの息子トール(Tor le fils Arés, アリエスの子トー卿)が、そのような再登場だという説は、イドリス・レウェリン・フォスター (英語版 ) が提唱した[ 80] 。さらには、この「アレス」こそが、じつは正しく伝承された、本来の父親の名前に近いのだ、という意見すらある[ 81] 。
また、トゥルッフ・トゥルウィスのキャラクターは、円卓騎士カラドック の物語のなかで、その数奇な兄弟として再登場させられた、という説がある。これは『ペルスヴァル第一続編 』の一部、いわゆる「カラドックの書」で展開される。カラドックは、自分が由緒正しい貴族の父親ではなかったと知って激怒し、母を寝取った 相手の間男(すなわち実父)である魔術師エリアヴル(Eliavres)に強制的に、牝馬、牝犬[ 注 28] 、雌豚と交尾させ、その獣からそれぞれカラドックの兄弟たちが生まれた。雌豚の子は猪でトルタン(Tortain)と名付けられており、これがウェールズの猪トゥルウィス伝承に由来する、とガストン・パリス が提唱した。
注釈
^ ラテン語 : Cabal (定本/H 本) , ラテン語 : caball (K 本) , ラテン語 : caballus (D 本1 本) , ラテン語 : caballus (D 本2 本・G ・本) )
^ ラテン語 : Troynt (定本/H ・K 本) , Troit (C 本1 D ・G ・Q 本) ,Terit (C2 ・L 本 ) 。
^ 《アネイリンの書》 (英語版 ) 所収
^ 中野 (1999) , p. 124に"櫛とはさみ(剃刀もふくまれることがある)"とある。中期ウェールズ語:gwelleu ; 現代形 gwellau, gwellaif 、古語guillihim で、「鋏」、特に羊刈り用バサミの含みがあるとも指摘[ 22] 。
^ 森野 (1992) , p. 89では"アスバザデン"、中野 (1999) , p. 124では"イスバズァデン"
^ "課題"は中野 (1999) , p. 124による。では、「アノイス」とウェールズ語の仮名表記で解説している(p. 102)。また、最終目的の花嫁が「探求」なので、数多くの「課題」を「探求」と称するのは避けた。
^ 課題の約半分はトゥルッフ・トゥルウィスイノシシ狩りのため(あるいは間接的にその要因や犬の必要品も含む)。課題#21~39(Dehghani (2006–2007) , pp. 293–294の39課題表、Edel (1983) , pp. 263–264の39課題リスト参照)
^ 中野 (1999) , p. 125 の表記が"ドルドウィン(Greit mab Eri)"。Greid とも。
^ 中野 (1999) , p. 125 の表記は"ドルドウィン(Drutwyn)"。Drudwynとも。
^ 中野訳は"革紐"だが、中野 (1999) , p. 125 は"繋ぐ紐"とある。英訳は "leash"、中期ウェールズ語は"cynllyuan/kyn(n)llyuan(n) "だが[ 32] 、現代辞書には"cynllyfan "と載り、材質は特に皮革だとしていない[ 34] 。
^ "モドロンの息子マボン( Mabon fab Modron ))" 。マボン・アプ・モドロン(Mabon ap Modron, map Modron)の表記もある。
^ マボン用の馬と、マボンを見つけ出すための者も、それぞれ一個の課題。馬はグウィン・メグドゥン(Guyn Mygtwn[ 36] /Gwynn Mygdwn 'White Dun-Mane' であり、「暗白色のたてがみを持つグウィン」[ 36] の解説もあるが、ウェールズ語 mwng "mane たてがみ" + ddwn "wikt:russet /dun 赤茶色" と追って解析されている。また、三行詩だと Myngrwn 'Arched/Hacked Mane'の異読みもある。
^ しかし中野 (1999) , p. 125では"髭男ディスィス(Diilus〔ママ 〕)の髭"は、犬ドルドウィンのためとしている。
^ なお、その"髭を引きながら引っこ抜く"(tynnu )ための道具は、木製ピンセットであり(原文直訳だと「木製ナイフ」と読めるが[ 46] )、複合語"cyllebren"は辞書に、おそらく「木製ピンセット」のような道具である、と記載される[ 47] 。
^ Aned
^ Aethlem
^ 中村訳では"イウェルゾンびとガルセリト"と表記するが、ここでは"ゲール人/ゴイデル人" Wyddel に言換えた。いずれにしろアイルランド(イウェルゾン)の人を意味する。
^ グウィン・アプ・ニッズとも。
^ ウィリアム征服王 のことだとされるが、物語上、トゥルウィス猪により落命する[ 58]
^ ここでは名は不詳だが、アリン・ダヴェドの息子デヴェルの名で「ロナブイの夢」や「エルビンの息子ゲライント」には登場するBromwich & Evans (1992) , p. 72。
^ 色々な親族のみならず、三人の武器、孫の三匹の犬グラス、グレイシック、グレイサット(カヴァス § 犬のリスト 参照)や、三頭の馬カス、クアス、カヴァス(Call, Cuall, Cavall)もついてくる
^ 再現原型 *Gwrnach はジョン・リース (英語版 ) やT・F・オラヒリー (英語版 ) が提唱したがBromwich & Evans (1992) , p. 138では否定的である。
^ コーンウォルへの侵入を死守せよと。
^ 森野訳:アスギスルウィン・ペンバエズ
^ ウィリアム・オーウェン・ピュー (英語版 ) の辞書の解説をによれば、さらには堀穴をつくる者、特に四つん這いになった猪、沢が地に沈下した地形もこう呼ばれるとする。
^ 『コルマクの語彙集 (英語版 ) 』に Orc tréith 「トリアス猪」、『アイルランド来寇の書 』にも Orc tréith とみえる[ 74] 。
^ ブロムウィッチの古例はGwarchan Cynfelyn : "Gweilging torch trychdrwyt / trychinfwrch trychethin"(斜体は彼女による)と"-t"の語末である。次例は Cynddelw : "Keffitor ymdwr am drwyd hevelyt/ Twrch teryt y ar uwyd"。3例目はGruffudd ap Maredudd : "milwr torch trin mal aerdwrch trwyt "。 4例目はIolo Goch , Syr Hywel y Fwyal : "A gŵr gwynllwyd, Twrch Trwyd trin,/ Nawswyllt yn rhoi farneiswin".
^ 厳密にはサイトハウンド (フランス語版 ) (≈グレイハウンド )。
出典
脚注
^ Mommsen 1898 p. 217, note to line 18
^ The Lay of Cynfelyn , at the Celtic Literature Collective of the Mary Jones website
^ Guest ed., tr. (1849) , pp. 356–357 (Notes to "Twrch Trwyth" -- page 286)
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^ Rhys, John (1883–1885). “Notes on the Language of Old Welsh Poetry” . Revue celtique 6 : 37–38. https://books.google.com/books?id=AoANAAAAQAAJ&pg=PA37 .
^ この古詩に言及があることは、既にシャーロット・ゲスト が編本注(1849年)で指摘する[ 4] [ 5] 。 のちにジョン・リース (英語版 ) は1885年論文でダニエル・シルヴァン・エヴァンス (英語版 ) が言及に着目したとしており、ウィリアム・フォーブス・スキーン (英語版 ) 編訳『'Four Ancient Books』第1巻の当詩の英訳もサリヴァンに拠るとする[ 6]
^ Bromwich & Evans (1992) , pp. lxv, 131. 版本、行、作家/作品、抜粋引用(当該の猪名は斜体)が p. lxv にみえるが、後述する注釈にてこれらを列挙しておく
^ Higham, Nicholas J. (2018). King Arthur: The Making of the Legend . Yale University Press. pp. 204–207. ISBN 9780300240863 . https://books.google.com/books?id=dn11DwAAQBAJ&pg=PA204
^ 英訳: (英語) Wonders of Britain, Ch. 73 , ウィキソース より閲覧, "There is another marvel in the region which is called Buelt .." 及びGuest ed., tr. (1849) , p. 359
^ Robert Huntington Fletcher, The Arthurian material in the chronicles , p.320: "Two names in the Mirabilia should be replaced by better variant readings, Troynt by Troit, and Anir by Amr".
^ 中野訳 (2000) 。以下、固有名詞等のカナ表記は、原則、この訳のものにしたがう。
^ 中野 (1999) , p. 124では「キルーフとオルウェン」と表記。森野 (1992) では「キルフッフ」とするが、森野訳 (2019) では 「キルフーフがオルウェンを手に入れたる次第」と題する。
^ Guest ed., tr. (1849) , p. 286では"son of Prince Tared"
^ Jones & Jones trr. (1993) , p. 109 apud Robichaud (2007) , p. 82
^ Falileyev, Alexander (2000). "guillihim" . Etymological Glossary of Old Welsh . Tübingen: Max Niemeyer. p. 68. ISBN 978-3-484-42918-5 。
^ Guest ed., tr. (1849) , p. 225, "namyn kynllyuan kwrs cant ewin", p. 286, "except the leash of Cwrs Cant Ewin"
^ Evans, Daniel Silvan [in 英語] (1893). "cynllyfan" . A Dictionary of the Welsh Language: C-Cyw . W. Spurrell. p. 1192.
^ a b c 中野節子「『マビノギオン』の「馬」のイメージを追って : 物語と民話の中から 」『大妻女子大学紀要. 文系』第43巻、2011年、239–238頁。
^ 課題の#22 ドルドウィン、#23 百の爪持つコルス(Cors Cant Ewin)の皮紐、#24 百の手をもつカンハスティ(Canhastyr Can Llaw)の首輪(紐に繫ぐため)、#25 百の繋ぎ持つキリッズ(Cilydd Canhastyr)の鎖(紐・首輪をつなぎとめるため)、#26 モロドンの息子マボン(Mabon ap/fab Modron)が犬を操る、#27 マボン用の馬、グウィン・メグドゥン (Guyn Mygtwn[ 36] )、#28 アエルの息子エイドエル(Eidoel mab Aer)は、マボンを探し出すのに必要。前述Dehghani (2006–2007) , pp. 293–294の表、Edel (1983) , pp. 263–264 のリスト、および#40に至るBromwich & Evans (1992) , pp. xlvii–xlviiiのリスト参照。
^ #30 "two pups of the bitch Rhymhi" が挿入され全40まであるBromwich & Evans (1992) , pp. xlvii–xlviiiのリスト。
^ #30 "a leash of the beard of Dillus Farfawg ("the Bearded") to hold the two pups "
^ Roberts, Brynley F. (1991). “Tales and Romances” . In Jarman, A. O. H.. A Guide to Welsh Literature . 1 . Swansea: C. Davies. p. 218. https://books.google.com/books?id=CChXAAAAYAAJ&q=Dillus
^ Guest ed., tr. (1849) , p. 236, "[a]chyllell prenneu", p. 302 "wooden tweezers"
^ Evans (1893) . "cyllellbren ", 'probably two flat pieces of wood.. in the form of tweezers'.
^ #31 野生児キネディル (Cynedyr Cyledyr Wyllt) ' the Wild ' が(#30の)仔狼の二匹を操るため
^ #36、前述 Edel (1983) , pp. 263–264、Dehghani (2006–2007) , pp. 293–294; #36、Bromwich & Evans (1992) , pp. xlvii–xlviii.
^ a b Kibler, William W.; Palmer, R. Barton, eds (2014). “Arthur in Early Wales/Culhwch and Owen ” . Medieval Arthurian Epic and Romance: Eight New Translations . Jefferson, NC: McFarland. p. 97. ISBN 978-0-7864-4779-4 . https://books.google.com/books?id=MFmDBAAAQBAJ&pg=PA97
^ #37(出典同上)。
^ Evans (1893) . "cynydd ", huntsman.
^ #29 Garselyd Wyddel (出典同上)。Guest ed., tr. (1849) , p. 226, "Garselit wydel pennkynyd iwrddon yw", p. 286, "except the leash of Cwrs Cant Ewin"
^ #32(出典同上)。
^ #33(出典同上)。
^ #34、Dehghani (2006–2007) , pp. 293–294の表に"Gwilenhin, king of France, to hunt Twrch Trwth"と、原文訳Guest ed., tr. (1849) , p. 290:"Until Gilennhin the king of France shall come, the Twrch Trwyth cannot be hunted"とトゥルウィス猪狩りの要員だと明記される。
^ 中野節子「『マビノギオン』の女性像をめぐって(2) : 民話とロマンスの中から 」『大妻女子大学紀要. 文系』第34巻、2002年、239–238。
^ #35(出典同上)。
^ #35 "Alun Dyfed's son to act as unleasher" (出典同上)。Guest ed., tr. (1849) , p. 226, "mab alun dyuet. gellyngwr da yw hwnnw", p. 286, "son of Alun Dyved; he is well skilled in letting loose the dogs". 現代語に訂正するとgollyngwr : gollwng +gollyngwr 「放つ者、解放者」.
^ #38 "Bwlch, Cyfwlch, Syfwlch, and company to hunt" (出典同上)。三名はクレディフ・ディヴルッフ(Cleddyf Difwlch)の孫ら。
^ 最終#39(出典同上)。
^ Guest tr. (1877) , p. 239, "Cledyf wrnach gawr. ny/ledir vyth namyn ac ef"; p. 291: "The sword of Gwrnach the Giant; he will never be slain except therewith".
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^ #15および付帯の#16, 17(出典同上)。
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^ Rhys (1901) , pp. 520–522; cf. Sims-Williams (2011) , pp. 39–41
^ Bromwich & Evans (1992) , pp. lxix–lxx apud Sims-Williams (2011) , p. 41 and n71
^ Bromwich & Evans (1992) , pp. lxv, 131; Sims-Williams (2011) , pp. 40–41も参照。
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参照文献
英語版ウィキソースに本記事に関連した原文があります。
英語版ウィキソースに本記事に関連した原文があります。
(編本・訳本)
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外部リンク
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