テストドライブ アンリミテッド
『テストドライブ アンリミテッド』(Test Drive Unlimited 略称:TDU)は、Eden Gamesが開発したゲームソフト。 ドライビングシミュレーター『テストドライブ』メインシリーズの9作目で、続編に『テストドライブ アンリミテッド 2』及び『テストドライブ アンリミテッド ソーラークラウン』がある。 アメリカ合衆国などでは2006年以降にAtariより発売された。日本では、Xbox 360版が2007年4月26日にマイクロソフトより発売され、Microsoft Windows 2000/XP/Vista版が2007年9月28日にイーフロンティアより発売された。日本版は、Xbox 360版はテキスト・音声共に日本語にローカライズされているが、Microsoft Windows版はテキストは日本語、音声は英語のままとなっている。海外ではPlayStation 2版とPlayStation Portable版も発売されているが、日本での販売はされなかった。 概要1,600平方kmにも及ぶハワイ州オアフ島の道路や観光スポットなどがオープンワールドとして構築されており、島内は暗転などなくシームレスに走行することが可能。道路だけではなく、山や森、砂浜や建物の敷地内といった場所もプレイヤーの意思で自由にドライブすることができる。100以上のレースや貴重品の輸送、車両の代行輸送などのチャレンジが島中に用意されているが、スピードを競うだけではなく、オアフ島内を自由にドライブして遊べる点が、他の一般的なレースゲームと大きく異なるポイントである。 作中ではフェラーリやランボルギーニなど、実在する25社以上の車や、カワサキなど4社のバイクに乗ることができる。 M.O.O.R. (Massively Open Online Racing) というシステムが本作の特徴で、オンラインで遊ぶと、ドライブ中に最大で8人までのプレイヤーとマッチングすることができる。ただし、オンラインの「TEST DRIVEサーバ」はそれぞれのプラットフォームで独立しているため、例えばXbox 360とPCのプレイヤー同士で遊べるようにはなっていない。なお、Xbox 360版・Microsoft Windows版共に、ボイスチャットに対応している。 プレイヤーだけではなく一般車両も道路を走っており、時と場合に応じて車線を変えたり、赤信号では停止したりする。ただし人間は歩いていない。 ドライブ画面では画面左下にGPSが表示され、場所を指定しカーナビとして用いることができる他、走行したことのある道路は指定するだけで直接ジャンプすることができる。また、Xbox 360版には紙媒体でハワイオアフ島マップが同梱されており、道路や施設の場所を確認することができる。Microsoft Windows版の日本版には、紙媒体のマップは同梱されていない。 日本の発売元からは告知されていないが、オンラインの「TEST DRIVEサーバ」が閉鎖されることが2012年9月5日にAtariより発表され[1]、2012年9月29日をもって閉鎖された[2]。現在は製品版・体験版共にオフラインでしか遊べない。ただしXbox 360版は、各種ランキングの閲覧やマルチプレイヤーでのオンライン対戦は可能となっている。 ゲーム内容全般ゲームはマイホームから始まり、オアフ島内に数多く用意されたイベントの場所に行くことでレースなどに挑戦できる。イベントのある道路を走行するとマップ画面にアイコンが表示され、アイコンを選択することで直接挑戦することもできる。イベントは、1人用のシングルプレイヤー専用のものと、オンライン用のマルチプレイヤー専用のものがある。 車両にはその性能によりグループが設定されており、車の場合はA(性能高)からF(性能低)およびG(クラシックカー)までの7グループ、バイクの場合はmA(性能高)とmB(性能低)の2グループがある。また、プレイヤー自身にもレベルが設定されており、ビギナー、アマチュア、プロ、エキスパート、チャンピオン、エースの6レベルがある。特定の条件を満たせば入手できるポイントをためることによりレベルを上げることができる。各種イベントは、参加可能なレベルや車の条件(タイプ・メーカー・グループ)が設定されていることが多い。 島内を走る一般車両や標識に接触した場合は警察に警戒され、ドライブ画面上に警察バーが表示される。警察バーは3段階の警戒レベルを表しており、短い間に複数回接触すると警戒レベルが上がる。オフラインの場合、警察バーが表示されると警察に追跡されることがある。追跡された場合でも一定時間逃げ延びることができれば捕まることはないが、パトカー(実在の車ではなく、架空の車)が近くにいるときに木や電柱等に激突して停止してしまったり、警察によるバリケードを突破できずに捕まったりすると罰金を払わなければならない。罰金は壊した車の台数が多いほど増額され、所持金が少なくて払えない場合は留置所送りとなる。オンラインの場合、警察バーが表示されるだけで警察に追跡されることはないが、警察バーが3段階目までたまると通常通り罰金を払わなければならない。なお、一部のチャレンジではパトカーが出現せず一般車両と接触しても追跡対象にはならず、他プレイヤーやレース中の対戦相手との接触も警察は関与しない。 レースなどチャレンジコースの走行でタイムなどを競い、賞金を得るイベント。次の3タイプがあり、シングルプレイヤーの他、マルチプレイヤー用、クラブ用のイベントもある。
なお、チャレンジによっては以下の特殊ルールが追加されていることがある。
ミッションオアフ島にいる人々の依頼に従い特定のコースを走るイベント。次の4タイプがあり、全てシングルプレイヤー用。
カスタムチャレンジ特定の条件を満たしたプレイヤーは、走行したことのある道路から自由にスタート地点とゴール地点、チェックポイントを設定してオリジナルのチャレンジを作成することができ、オンラインであれば島内にあるドライブインで公開することができる。使用可能な車の条件も自由に設定可能で、通常のチャレンジにはない「特定車種のみ」という設定も可能である。なおチャレンジ作成時に主催者が一度コースを走らなければならず、そのときのタイムが開始時点での1位のタイムとして扱われる。 参加料金の設定を行うこともでき、集まった参加料金と主催者が設定した賞金の合計の9割が優勝者に、1割が主催者に配分される。 インスタントチャレンジフリーライド中にすれ違ったプレイヤーに対しパッシングを行うことで、その場でコースを設定し勝負することができる。オフラインにおいても一般車両とは異なるNPCが多数走っており、NPCに対しても同様に勝負を申し込むことができる。 クラブ島内にあるクラブで最大16人まで所属可能なクラブを作成し、クラブ内での対戦(最大で8人まで)やクラブ間(一方からは最大で4人、合計8人まで)の対戦を行うことができる。マルチプレイヤー用。島内にはクラブでのみ利用可能なマルチプレイヤーのチャレンジも存在する。 施設島内にはレースなどのイベントやドライブイン、クラブの他に、次の施設が各地に用意されている。
ダウンロードコンテンツXbox 360版Xbox 360版は、Xbox Liveのマーケットプレースでダウンロードコンテンツを配信していたが、2012年9月4日に、予告なく全てのコンテンツ(ゲームオンデマンド含む)が配信停止された。ただしダウンロード済みの場合は履歴から再ダウンロード可能。
Microsoft Windows版Microsoft Windows版は、2007年7月16日(当初は5月とされていた)に配信されたパッチ1.66Aで、Xbox 360版の「ローンチパック」に相当する2台(アウディ・RS4 クワトロサルーン・日産・スカイライン GTR R34)が追加された。 「ハードコアモード」はゲーム中で取得が可能であり、Xbox 360版とは異なり有料ではない。 登場メーカー作中に登場する自動車メーカー・オートバイメーカー・ブランドは次のとおり(ABC順)。
なお、Xbox 360版のパッケージ裏(裏面ではなく、パッケージ内のディスクの入っているトレイ側)にはメーカーやブランドのロゴがABC順に並んでいる。ただし、パッケージには日産自動車の高級車ブランドインフィニティのロゴがあるが、インフィニティの車はダウンロードコンテンツでも登場しておらず、逆に、パッケージにはRUFのロゴはないが、ダウンロードコンテンツで登場している。 備考
続編
脚注
外部リンク
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