ティンカップチャリス
ティンカップチャリス (Tin Cup Chalice) はアメリカ合衆国で生産された競走馬である。 2008年に史上初のOTBビッグアップル三冠制覇を達成し、同年のニューヨーク州産馬最優秀3歳牡馬となった。 0歳時の2005年10月にニューヨーク生産者団体主催のサラトガ混合セリ市へ上場されたが2000ドル(約20万円)の評価に留まり、結局生産者であるマイケル・レセッシーの主取りとなった。 馬名はジミー・バフェットのアルバム『Before The Beach Compilation of Down to Earth & High Cumberland Jubilee』に収録されている曲の「Tin Cup Chalice」が由来となっている。 経歴2007年(2歳)10月に競走馬デビュー戦を迎え、2着馬に15馬身1/4差をつける圧勝で初勝利を挙げた。11月にはフィンガーレイクスジュヴェナイルステークス(準重賞競走)を制して2戦2勝で2歳を終えた。 2008、2009年(3、4歳)3歳時は、5月に条件戦を2連勝し、6月のOTBビッグアップル三冠競走第1戦目のマイクリーステークスを制した。その後7月に第2戦目のニューヨークダービーと8月に第3戦目のアルバニーステークスを制し、史上初のOTBビッグアップル三冠制覇を達成した。1998年より三冠達成馬には25万ドル(約2500万円)のボーナス賞金が支払われることになっており、当馬が初の対象馬となった。 9月にはステップナイスリーステークスに出走したがクビ差で敗れてデビュー戦以来の連勝が7で止まったものの、10月に重賞競走初挑戦となったインディアナダービー (G2) に出走し、当年のルイジアナダービー馬のパイロに1馬身差をつけて重賞競走初勝利を挙げた。 その後は招待を受けていたジャパンカップダートへの招待を受諾し、11月20日に単独で来日した。来日後は競馬学校で検疫を受け、11月26日に阪神競馬場へ移動し、そして迎えた12月7日のジャパンカップダート本番では、同日行われる第22回ワールドスーパージョッキーズシリーズ出場のために来日していたエドガー・プラードが初騎乗し、出走する外国馬の中で最高の5番人気に支持されたが13着という結果に終わった。 4歳となった2009年は、レース出走に向けてフィンガーレイクス競馬場で調整されていたが、4月17日の調教中に放馬した他馬(馬名Zany)と正面衝突し、その際に脊髄を損傷したことによりその後安楽死の処置がとられた[3]。 競走成績
※斤量はキログラム、距離はメートルに換算。 血統表
血統背景脚注
外部リンク
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