ツーリングトレインツーリングトレイン(和製英語: Touring Train)はライダーハウスの一種で、使用されなくなった客車などの鉄道車両を利用した宿泊施設を指す。 概要ツーリングトレインはライダーハウスの一種で、座席を撤去して畳敷きにするなど[1]、内装の改造を行った客車やディーゼルカーを、駅構内の未使用線や国鉄分割民営化によって廃止された駅などに置いたものである。 1985年に日本国有鉄道によって釧路駅に設置され[2][3]、その後北海道ツーリングに向かうライダーが増加した1990年代前半にかけ、JR北海道によって、根室駅[4]、帯広駅[1]、富良野駅[5]などに置かれたものが「ツーリングトレイン」の名称を使用して、広く定着した。 他のライダーハウスと同様、ライダーが持参した寝袋で雑魚寝する形態であったが、JR駅に設置されたものは都市部にあって食事や買物などに便利で、最盛期の1990年代前半には多くのライダーや自転車愛好家に利用された。同時に、都市部にあることで悪意のある人物にとっても近づきやすく、宿泊者が自由に出入りできるように施錠されなかったこともあり、荷物の盗難なども発生した。 多くの車輛が野ざらしであるために晩年は車体の腐食が目立つようになったほか、北海道を訪れるライダーの減少や前述の安全管理上の問題もあり、ツーリングトレインの名称を使用するJR駅の施設は、2001年まで残っていた富良野駅のものを最後にすべて廃止された。あいおい鉄道公園など、他の場所に設置されていたものの一部は現在も公園や道の駅の施設として残り、宿泊が可能である。 現有施設
脚注
参考文献
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