チン・シンザンチン・シンザン プロフィール
チン・シンザン(Cheng Sinzan)は、SNKの対戦型格闘ゲーム『餓狼伝説』シリーズに登場する架空の人物。漢字表記は「陳秦山」。 キャラクター設定『餓狼伝説2』(以下『餓狼2』と表記)にて初登場。語尾に「〜でしゅ」「〜くだしゃい」と付ける喋り方をする点、餓狼伝説シリーズの登場キャラクターの中でも身長が低く丸っこい肥満体型である点も特徴である。『餓狼2』のイラストでは葉巻を愛飲している描写がある。 かなりの大食漢な上に「超」が付くほどの守銭奴でもあり、基本的に金儲けのためならば意地汚い手段を行使することも辞さない。出生地は台湾であるものの、香港を拠点に実業家として世界を股に活躍しており、格闘試合のプロモーターなどによって莫大な利益を上げている。香港でも名を馳せている天才的な太極拳の使い手であり、特に気功の扱いに長けている。また、自らの身体をコンニャクの如くグニャグニャにくねらせる「軟体オヤジ」といった珍妙な技も披露するなど、人間離れした面も見せる。一方、グロリアという香港女優並の美人(元ミス香港)の妻がおり、『リアルバウト餓狼伝説スペシャル』(以下『RBS』と表記)と『リアルバウト餓狼伝説2』(以下『RB2』と表記)では一部の演出[注 1]にて彼女が登場する。なお、『餓狼伝説スペシャル』(以下『餓狼SP』と表記)のエンディングに登場する女性は、『ゲーメスト増刊 ギャルズアイランド3』ではホステスと紹介されている。 かつてタン・フー・ルーに師事しており、同門のギース・ハワードとジェフ・ボガードと共に「闘神三兄弟」と呼ばれた実力者で[1]、テリー・ボガード、アンディ・ボガードのボガード兄弟は弟弟子にあたる。だが、禁止されたストリートファイトに参加して八百長試合をしたことで激怒したタンから破門されており、その時のチンは「あの時の先生は怖かった」と回想している[注 2]が、現在は「若気の至り」として一応和解しているとされている。こういった経緯から、ギースが執拗に狙っている「秦の秘伝書」に関してもある程度知っている。 『餓狼伝説3』(以下『餓狼3』と表記)より登場し、自身と同じく香港で活動する山崎竜二、ホンフゥの2人とはそれぞれ異なる形での繋がりがあり、闇のブローカーである山崎とは自分の利益に悪影響をもたらし兼ねないことから対立しており、その山崎を追い続けるホンフゥとは口喧嘩を繰り返す事がありながらも、逮捕させるべく情報提供などの協力を行っている模様。 来歴『餓狼2』のバックストーリーでは、ロバート・ガルシアらしき人物と接待ゴルフに興じていた姿が描かれたが、香港マフィアからヴォルフガング・クラウザーの噂を聞き、世界一のネームバリューで道場を開くために参加を決意した。公式ストーリーによると、この時点で既に秦の秘伝書の探索に動き出しており、ジョー・ヒガシと対戦して敗れた後に協力を要請。秘伝書に関する情報提供を行った。 『餓狼3』では操作キャラクターとしての登場はなかったが、ホンフゥステージにヘリコプターに乗った姿で登場(『KOF MAXIMUM IMPACT』でもサウスタウンステージにて同様の姿が見られる)。テリーやアンディ、ホンフゥらにも山崎が狙っている秘伝書の情報を伝えており、テリー・アンディ・ジョーの3人のいずれかで1人プレイをするとギース戦の後でヘリコプターで山崎の居場所であるサウスステーションに案内し、独断で山崎の逮捕に向かい返り討ちにあったホンフゥを病院に連れていくなど、物語に大きく関わった。 『RBS』にて操作キャラクターとして復活。以前よりもさらに体重(約30㎏)が増えて、より丸々とした肥満体となった。衣装も長袖シャツと長ズボンから半袖シャツと半ズボンになった。『RB2』を最後に操作キャラクターとしての登場はない。 ゲーム上の特徴チンは、その丸みを帯びた大きな体型を活かした攻撃を行う。太極拳使いということもあり、円を描いた攻撃が多い。 『餓狼2』では隙の少ない飛び道具、動きの早い突進技、クセはあるが判定の強い通常技を兼ね備えた高性能キャラクターだった。 対戦でも、遠距離立ち強キックは立ちガード不能であり、相手の不意を突くことができる(ギースの「中段当て身投げ」で取られるが)。放物線を描いて飛んでいく「氣雷砲」は、相手の飛び道具に相殺も反撃もされにくい。発生が非常に速い弱の「破岩激」は連続技に威力を発揮する。強の「大太鼓腹打ち」は、相手が飛び道具を放った瞬間に出すことでかわしながら攻撃できる。 『RBS』では技の性能が全体的に変更された。「破岩激」の強さは変わらないが、『餓狼SP』までのような闘い方はできなくなっており、強さも影を潜めている。続編の『RB2』でも「軟体オヤジ」などの新技を会得したが、技の弱体化は変わらなかった。 技の解説通常投げ
特殊技
必殺技
超必殺技(潜在能力)
他のメディアでのチンアニメ『バトルファイターズ 餓狼伝説』シリーズの『2』では格闘大会を開催していた姿が描かれていたが、参加していたビッグ・ベア共々ジョーにKOされる。テレビ放送版ではこの登場シーンはカットされていた。劇場版では遺跡を発掘していた時にラオコーン・ゴーダマス一行に襲われて洗脳され、テリーら数々の格闘家たちが参加していたパーティーに乱入してビッグ・ベアをKOし、次に勝負を挑んできたキム・カッファンを瀕死にまで追い込むが、キムの「鳳凰脚」により弱点である仮面を破壊されて倒された。 コミックボンボン版『餓狼伝説2』(細井雄二・作)ではヴォルフガング・クラウザー配下の悪党として登場し、語尾は「〜アル」と変更されている。事故で早世したクラウザーの息子リヒャルトに似ていたアンディを誘拐する。クラウザーの後釜を狙っていたようで「アンディがクラウザーの後継者になる」という事実を知るや否や、ローレンス・ブラッドと共に脱走しようとしたアンディを抹殺しようとして失敗(ローレンスだけがクラウザーの罰を受けて、チンは要領よく逃れる)、その後は同僚のビリー・カーンを罠にはめてテリーとの戦いに臨んだが、結局は敗北してビリーに止めを刺された。 その他
担当声優
関連人物
脚注注釈出典
参考文献
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