ダフラ
ダフラ(アラビア語: الداخلة, Dakhla, Dajla, Ad Dakhla)は、西サハラの都市。大西洋に面する港湾都市で、アイウンの約550km南にある。現在はモロッコが実効支配している。旧称はビリャ・シスネロス(ビジャ・シスネロス、スペイン語: Villa Cisneros)。2006年当時の人口は約67,000人[2]。日本語ではダクラとも表記される[2]。 ダフラは長い砂洲の先端にあり、東側には大きな湾がある。リオ・デ・オロ地域の中心都市で、空港、無線局、インターネットカフェ、モスクなどがある。1502年にスペインによって発見されたダフラには、1884年にスペインの軍事基地が建設され、現在もその名残がみられる。 ダフラの港は主に漁港として利用されている[2]。東側の湾には藻場と塩類平原が広がり、アマモ属のZostera noltii、甲殻類のCerapopsis takamadoなどのマカロネシア、モロッコまたはサハラ砂漠の固有種の生物およびオニアジサシ、ニシセグロカモメ、ハジロコチドリなどの渡り鳥が生息している。一帯はアフリカウスイロイルカの生息の北限でもあり、2005年にラムサール条約登録地となった[3]。 経済石油ダフラの海岸部には石油が埋蔵されていると考えられており、領土紛争の要因にもなっている[4]。2015年初頭にアメリカ合衆国のコスモス・エナジー社とイギリスのケアン・エナジー社は現地の住民の許可を得ない原油の調査を行った[4][5]。 カキ工業カキの養殖はダフラの伝統的な産業である[4]。収獲されたカキは現地に出荷され、次いでマラケシュやカサブランカのレストランに卸され、余ったものがヨーロッパに輸出される[4]。2015年4月にVICEは近年になってダフラのカキがヨーロッパの高級レストランに輸出され始めたと報告している[4]。 スポーツダフラは水上スポーツの中心地として知られており[6]、カイトサーフィン、ウィンドサーフィン、キャスティングといった競技が盛んに行われている[7][4]。 ギャラリー脚注
参考文献
外部リンク |