タイラー・ネイサン・ブラケット(Tyler Nathan Blackett, 1994年4月2日 - )は、FCシンシナティ所属のサッカー選手。ポジションはDF。マンチェスター出身であるが、イングランド代表とバルバドス代表、ジャマイカ代表でプレイする資格を有している。
マンチェスターで生まれ、2002年にブラケットが8歳の時にマンチェスター・ユナイテッドに加入した[2]。
2013年11月1日にチャンピオンシップに所属していたブラックプールに1ヶ月のローンで加入し[4]、翌日に行われ、1-0で勝利したノッティンガム・フォレスト戦にフル出場し、デビューを果たした[5]。2013年12月5日には2014年1月1日まで契約が延長された[6]。
2014年1月31日にシーズン終了までの契約でチャンピオンシップに所属していたバーミンガム・シティに加入した[7]。ユナイテッドから一緒に加入したトム・ソープと翌日に行われたダービー・カウンティ戦に出場し、デビューを果たした[8]。その試合では、前半38分にフィル・ヒューズに対するファウルでPKを与えてしまったが、ダレン・ランドロフがセーブした。バーミンガムは1-3でリードされていたが、ユナイテッドからの3人目のローンプレイヤーであるフェデリコ・マケダのアディショナル・タイムのゴールにより、3-3の引き分けで試合を終えた。
2014-15シーズンに向けたプレシーズンマッチでは、3-5-2システムのセンターバックを務め、新しく監督に就任したルイ・ファン・ハールから高い評価を得た。最後のプレシーズンマッチとなったバレンシア戦では、アディショナル・タイムにマルアン・フェライニのゴールをアシストし、2-1の勝利に貢献した[9]。
怪我人が続出し、リオ・ファーディナンドとネマニャ・ビディッチが退団した影響もあり、ブラケットはトップチームのメンバーに登録をされ、プレミアリーグの開幕戦となったスウォンジー・シティ戦でフル出場をし、プレミアリーグでデビューを果たしたが、チームは1-2で敗れた[10]。
2015年8月29日、スコティッシュ・プレミアシップに所属するセルティックへシーズン終了までの期限付き移籍で加入することが発表された[11]。
2016年8月22日、チャンピオンシップのレディングFCに完全移籍[12]。
2020年8月15日、ノッティンガム・フォレストFCに移籍[13]。
2021年8月6日、FCシンシナティに移籍[14]。
イングランド代表、バルバドス代表、ジャマイカ代表でプレイする資格を有しているが、ユースレベルではイングランド代表でプレイをしている[15][16]。
2009年9月、ウェールズ代表と戦うヴィクトリー・シールドのU-16イングランド代表メンバーに招集された[17]。10月15日に行われたウェールズ代表戦にはスターティングメンバーとして出場したが、ハーフタイムを前にアレックス・ヘンシュオールと交代を命じられた[18]。ブラケットはヴィクトリー・シールド決勝となるスコットランド代表戦のメンバーに招集され[19]、サム・マグリと69分から交代で出場し、イングランド代表の9年連続となる優勝に貢献した[20]。
アルガルヴェ・カップに出場するU-17イングランド代表に招集され[21]、チームの初戦であったルーマニア代表戦にフル出場したが、試合は1-1の引き分けに終わった[22]。2戦目のドイツ代表戦では出場機会を与えられなかったが[23]、3戦目のポルトガル代表戦では76分からアレックス・ヘンシュオールと交代で出場した[24]。
2011年11月、スロバキア代表との親善試合に向けたU-18イングランド代表メンバーに招集された[25]。11月16日に行われたスロバキア代表戦ではコートニー・メッペン=ウォルターと交代するまで、65分間プレイした[26]。2012年2月に行われたポーランド代表戦にも出場し、3-0の勝利に貢献した[27]。
2012年8月、ブラケットはドイツ代表との親善試合を行うU-19のイングランド代表メンバーに招集された[28]。9月6日に行われたドイツ代表戦ではフル出場をしたが、チームは1-3で敗れた[29]。2013年1月に行われ、3-1で勝利したデンマーク代表との親善試合でルイス・ベイカーと交代するまで67分間プレイし、2キャップ目を記録した[30]。
2014年8月、ユナイテッドのトップチームで2試合目の出場を果たした後、初めてU-21イングランド代表のメンバーに招集された[31]。