ゾフィエンザール
ゾフィエンザール(ドイツ語: Sofiensäle)、あるいはゾフィーエンザール(Sophiensäle)は、かつてウィーンにあった温水プール施設。冬の間は舞踏会場として使用され、むしろクラシック音楽史上の場所として知られる。2001年に焼失し、複合商業施設として再建された。 歴史施設名はオーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の母であるゾフィー大公妃にちなんで付けられた。正式名称はゾフィエン・バート・ザール(Sofien-Bad-Saal)である[1]。「バート(Bad)」とはドイツ語で温泉のことであり、温泉を模した温水プールが備えられていた[1]。 冬場の間は、膨大な光熱費がかかるためにプールとしては使用されず、巨大な空間を活用して期間限定の舞踏会場として使用された[1]。ヨハン・シュトラウス2世の『朝の新聞』や『加速度円舞曲』、ヨーゼフ・シュトラウスの『天体の音楽』、フランツ・レハールの『金と銀』など、多くのワルツ作曲家の新作がここで初演された。 1950年代からは、デッカ・レコードが録音会場として使用し始めた。 火事と再建2001年8月16日、失火により大部分が焼失し、廃墟となった。2012年に取り壊された。 のちに復元された。外観は従来のままであり、また名称も「ゾフィエンザール」を引き継いでいる。ホテルやレストラン、スポーツジムなどを併設した複合商業施設となっている。 出典参考文献
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