ステージドア・キャンティーン (映画)
ステージドア・キャンティーン(Stage Door Canteen)は、1943年のアメリカ合衆国の第二次世界大戦中のロマンティック・コメディ映画。ほとんど無名の出演者によるドラマのシーンの合間にミュージカル・シーンなどショーのシーンが散りばめられている。ソル・レッサーのプリンシパル・アーティスツ・プロダクションズのプロデュース、フランク・ボーゼイジの監督により制作された。多くのセレブリティがカメオ出演している。主にニューヨークにあったアメリカおよび連合国の軍人のための著名なレストランおよびナイトクラブでのシンプルな物語が描かれている。6つのバンドが出演している。オリジナルの楽曲「"We Mustn't Say Goodbye"」は第16回アカデミー賞において歌曲賞にノミネートされた。 北アメリカにおいてパブリックドメインとなっており、品質は様々であるが多くのDVDやVHSがリリースされている。 あらすじ第二次世界大戦中に制作され、ブロードウェイの著名人が出演および給仕するニューヨークにあるアメリカおよび連合国の非番の軍人のための娯楽施設であるステージドア・キャンティーンについて描かれる。厳しい規則のもとで志願して働く女性たちが、神経質になっていることが多い直に戦地に送られる軍人の話し相手やダンスパートナーとなることが最大の任務である。ただし恋愛は御法度である。アイリーンが志願したのは単に参加者のハリウッド・スターの誰かに見出してもらうためだったと明かす。最終的にアイリーンは自身が軍人の1人に恋していることに気付く。 制作ステージドア・キャンティーンはアメリカン・シアター・ウイングの支援により設立された。ニューヨークにあった実際のステージドア・キャンティーンは44番街劇場の地下クラブであり[4]、あまりにも多忙なため撮影に使用することはできなかった[5]。そのためニューヨークのFOXムービートーン・スタジオおよびロサンゼルスのRKOパテスタジオにセットが組まれた。1942年11月30日から1943年1月下旬まで制作が行なわれた[6]。 ジョニー・ワイズミュラーがキッチンで働くなど短時間のカメオ出演から役付きまで、当時のスターたちが幅広い役柄で出演している。1943年6月、『ライフ』誌は「"Show Business at War"」の見出しで82名の出演者の出演時間を計算した。
舞台女優のキャサリン・コーネルにとって唯一の映画出演となった[5]。ベニー・グッドマンとオーケストラによる「"Why Don't You Do Right?"」の演奏は歌手のペギー・リーにとって初のヒット曲となった[8]。 アフリカ系アメリカ人のプロデューサーのレナード・ハーパーがニューヨークでアフリカ系アメリカ人を配役するために雇われた[9]。 また、マール・オベロンがアメリカ連合国である中国の空軍兵を称賛する歌を歌い[10]、サム・ジャッフェが1人の女性を含む数人のソ連軍将校に英語およびロシア語でインタビューするなどの文化的側面もある[11]。 出演者メインキャスト
バンド
主な出演者パフォーマンスを行なった、あるいは台詞の多い出演者を以下に示す。
カメオ出演短時間出演した俳優、女優を以下に示す。 短時間出演した舞台、映画、ラジオ出演者を以下に示す。
楽曲
公開1943年6月24日、ユナイテッド・アーティスツ配給で公開された。上映時間は132分であった[6]。現在93分に短縮しているものもある[5]。 評価
関連項目脚注
外部リンク |