スティーブ・ベイカー(Steve Baker、1952年9月5日 - )は、アメリカ合衆国・ワシントン州ベリンハム出身の元オートバイレーサー。1977年のフォーミュラ750世界選手権チャンピオンであると同時に、アメリカ人として初めてオートバイの世界タイトルを獲得したライダーでもある[1]。
略歴
パシフィックノースウエスト(北アメリカの太平洋沿岸地域)でダートトラックからレースキャリアを始めたベイカーは、やがてロードレースに転向し、3度カナダ国内選手権のチャンピオンとなった[1]。
最も好成績を残したのは、ヤマハ・ファクトリーのサポートを受けた1977年。この年、デイトナ200に勝利した後でヨーロッパに渡り、フォーミュラ750世界選手権のタイトルを獲得すると同時に、ロードレース世界選手権500ccクラスではバリー・シーンに次ぐランキング2位を得る[2][3]。
しかし1978年にはヤマハを放出されてしまい、スズキのサポートを受けながらプライベーターとして選手権を戦ったが、この年のシーズン終了後、カナダのモスポート・インターナショナル・レースウェイでの事故によって腕と左足に重傷を負ってしまう[1]。結局この怪我により、ベイカーはレース活動からの引退を決意した。
引退後は故郷のベリンハムでオートバイディーラーを経営している[1]。1999年にはAMAモーターサイクル殿堂入りを果たした[1]。
主な戦績
ロードレース世界選手権
1969年から1987年までのポイントシステム
順位
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1
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2
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3
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4
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5
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6
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7
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8
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9
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10
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ポイント
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15
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12
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10
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8
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6
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5
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4
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3
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2
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1
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- 凡例
- ボールド体のレースはポールポジション、イタリック体のレースはファステストラップを記録。
脚注