スコット・マイケル・ダイアモンド(Scott Michael Diamond , 1986年7月30日 - )は、カナダ・オンタリオ州ゲルフ出身の元プロ野球選手(投手)。左投左打。
経歴
プロ入り前
高校時代はチーム・オンタリオ [1] に所属する一方、バスケットボールもプレーしていた。大学はニューヨーク州立大学ビンガムトン校に進学[1]。故障の影響で2007年6月のMLBドラフトでは指名されなかった。
プロ入りとブレーブス傘下時代
2007年8月にアマチュアFAとしてアトランタ・ブレーブスと契約した[2]。
2009年の開幕前には第2回WBCにカナダ代表に選出された[3]。この大会では、1次予選のイタリア戦に登板して3回1失点という結果だった[4]。
2010年はAA級ミシシッピ・ブレーブスとAAA級グウィネット・ブレーブスの2球団合計で27試合に先発し、8勝7敗・防御率3.47を記録。
ツインズ時代
2010年12月にルール・ファイブ・ドラフトでミネソタ・ツインズに移籍。その後、25人枠を外されたが、2011年3月28日に前所属球団のブレーブスとの間でトレードが成立したため、引き続きツインズに所属することになった[5]。
2011年7月8日のクリーブランド・インディアンス戦でメジャー初登板。ツインズに所属した8人目のカナダ人選手となった[6]。その後、一旦AAA級ロチェスター・レッドウイングスに降格するが、8月に再昇格し、同年8月31日のシカゴ・ホワイトソックス戦で6回3失点の内容でメジャー初勝利を挙げた[7]。
2012年はアメリカンリーグの先発投手でベストの与四球率1.61を記録し、チームの勝ち頭となる12勝を挙げた。
2014年2月28日にツインズと1年契約に合意した[8] が、3月27日に40人枠を外れ、AAA級ロチェスターへ降格した[9]。7月12日に解雇された[10]。
レッズ傘下時代
2014年7月17日にシンシナティ・レッズとマイナー契約を結び、傘下のAAA級ルイビル・バッツへ配属された[11]。
レイズ傘下時代
2015年4月5日にタンパベイ・レイズとマイナー契約を結んだ[11]。この年はメジャーでの登板は無かった。11月上旬には第1回WBSCプレミア12にカナダ代表として出場[12]。11月6日にFAとなった[11]。
ブルージェイズ時代
2015年11月24日にトロント・ブルージェイズとマイナー契約を結んだ[13]。
2016年の開幕は傘下のAAA級バッファロー・バイソンズで迎えた。6月13日にメジャー契約を結んで25人枠入りし[14]、同日のフィラデルフィア・フィリーズ戦で9回表に5番手で登板したが、1回で3失点を喫した。6月15日にDFAとなり[15]、17日に40人枠を外れる形でAAA級バッファローへ配属された[16]。
SKワイバーンズ時代
2016年12月12日に韓国プロ野球・SKワイバーンズと契約した[17]。2017年はSKで10勝を記録するも、チームがオフにエンジェル・サンチェスと契約したことにより、同年限りで退団。
投球スタイル
球種は速球、カーブ、チェンジアップ。軸となる速球とカーブはいずれも平均レベルであるため、将来像はローテーションの5番手レベルの先発投手か、ロングリリーバーとの見方もある[18]。一方で、2012年にはリーグトップの与四球率1.61とマークするなど制球力は高く評価されている。
詳細情報
年度別投手成績
年
度 |
球
団 |
登
板 |
先
発 |
完
投 |
完
封 |
無 四 球 |
勝
利 |
敗
戦 |
セ 丨 ブ |
ホ 丨 ル ド |
勝
率 |
打
者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬
遠 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴
投 |
ボ 丨 ク |
失
点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
W H I P
|
2011
|
MIN
|
7 |
7 |
0 |
0 |
0 |
1 |
5 |
0 |
0 |
.167 |
181 |
39.0 |
51 |
3 |
17 |
3 |
0 |
19 |
3 |
0 |
25 |
22 |
5.08 |
1.74
|
2012
|
27 |
27 |
1 |
1 |
1 |
12 |
9 |
0 |
0 |
.571 |
714 |
173.0 |
184 |
17 |
31 |
2 |
4 |
90 |
10 |
0 |
76 |
68 |
3.54 |
1.24
|
2013
|
24 |
24 |
0 |
0 |
0 |
6 |
13 |
0 |
0 |
.316 |
576 |
131.0 |
163 |
21 |
36 |
4 |
1 |
52 |
5 |
0 |
88 |
79 |
5.43 |
1.52
|
2016
|
TOR
|
1 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
---- |
7 |
1.0 |
2 |
0 |
2 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
3 |
3 |
27.00 |
4.00
|
2017
|
SK
|
24 |
24 |
1 |
1 |
0 |
10 |
7 |
0 |
0 |
.588 |
581 |
134.1 |
163 |
11 |
35 |
1 |
9 |
59 |
2 |
0 |
69 |
66 |
4.42 |
1.47
|
MLB:4年
|
59 |
58 |
1 |
1 |
1 |
19 |
27 |
0 |
0 |
.413 |
1478 |
344.0 |
400 |
41 |
86 |
9 |
5 |
161 |
18 |
0 |
192 |
172 |
4.50 |
1.41
|
KBO:1年
|
24 |
24 |
1 |
1 |
0 |
10 |
7 |
0 |
0 |
.588 |
581 |
134.1 |
163 |
11 |
35 |
1 |
9 |
59 |
2 |
0 |
69 |
66 |
4.42 |
1.47
|
背番号
- 58 (2011年 - 2013年)
- 32 (2016年)
- 15 (2017年)
代表歴
脚注
- ^ Biography - Scott Diamond / Baseball. Binghamton University Athletics(英語). 2011年9月4日閲覧
- ^ Drellich, Evan(2007-08-31). Braves land BUried treasure in Diamond. bupipedream.com(英語). 2011年9月4日閲覧
- ^ 2009 Tournament Roster[リンク切れ] The official site of World Baseball Classic (英語) 2015年10月24日閲覧
- ^ 2009 World Baseball Classic box score Italy - Canada. MLB.com(英語). 2011年9月4日閲覧
- ^ Twins Retain Rule 5 Pick Scott Diamond. twinsbaseball.com(英語). 2011年9月4日閲覧
- ^ Layson, Greg(2011-07-19). Guelph Diamond shines in big league debut. thestar.com(英語). 2011年9月4日閲覧
- ^ Casella, Paul(2011-08-31). Twins' early flurry backs Diamond to first win. twinsbaseball.com(英語). 2011年9月4日閲覧
- ^ “Twins agree to terms with all players on 40-man roster”. MLB.com Twins Press Release (February 28, 2014). March 1, 2014閲覧。
- ^ “Twins make roster moves”. MLB.com Twins Press Release (March 27, 2014). March 28, 2014閲覧。
- ^ Twins release Scott Diamond to make room for May in Rochester
- ^ a b c MLB公式プロフィール参照。2016年6月28日閲覧。
- ^ 2015 Baseball Canada Premier 12 Roster Baseball Canada (英語) 2015年10月24日閲覧 (PDF)
- ^ Nicholson-Smith, Ben (November 24, 2015). “Blue Jays agree to sign Scott Diamond to minor league deal”. Sportsnet. June 28, 2016閲覧。
- ^ Nicholson-Smith, Ben (June 13, 2016). “Canadian LHP Scott Diamond joins Blue Jays' roster”. Sportsnet. June 28, 2016閲覧。
- ^ Todd, Jeff (June 14, 2016). “Blue Jays Designate Scott Diamond”. mlbtraderumors.com. June 28, 2016閲覧。
- ^ Todd, Jeff (June 17, 2016). “Minor MLB Transactions: 6/17/2016”. mlbtraderumors.com. June 28, 2016閲覧。
- ^ Nicholson-Smith, Ben (December 12, 2016). “스캇 다이아몬드 영입”. SK Wyverns. December 12, 2016閲覧。
- ^ 2010 Rule 5 Draft. Baseball America.com(英語). 2011年9月4日閲覧
関連項目
外部リンク
野球カナダ代表 |
---|
|