ジョージ・コーンウォリス=ウェスト
ジョージ・フレデリック・ミドルトン・コーンウォリス=ウェスト(George Frederick Myddleton Cornwallis-West、1874年11月14日 - 1951年4月1日)は、イギリスの軍人、スコッツガーズ(近衛歩兵スコッツ連隊)の士官。ジョージ・コーンウォリス=ウェストは、もっぱらその結婚歴によって知られており、最初の結婚相手であったジェニー・ジェロームは、ウィンストン・チャーチルの母であり、後妻となったステラ・キャンベル (Stella Campbell) は、パトリック・キャンベル夫人という芸名で舞台に立つ女優であった。 生い立ちジョージ・コーンウォリス=ウェストは、1874年11月14日に生まれた。彼は、父ウィリアム・コーンウォリス=ウェスト大佐と、その妻メアリ・コーンウォリス=ウェスト(旧姓:フィッツパトリック (FitzPatrick))の間に生まれた唯一の男子であった。 経歴コーンウォリス=ウェストは、スコッツガーズ(近衛歩兵スコッツ連隊)で軍務に就いていた。 私生活コーンウォリス=ウェストが後のランドルフ・チャーチル夫人と最初の結婚をしたのは、1900年7月28日であった。結婚式は、ナイツブリッジのセント・ポール教会で執り行われた[1]。ふたりは1912年に別居し、1914年4月に離婚したが、その後も交際は途絶えず、しばしば社交的な場面で同席することがあった。離婚後、 彼女は、コーンウォリス=ウェストとの結婚前に使っていた前夫の姓に名乗りを戻し、ランドルフ・チャーチル夫人 (Lady Randolph Churchill) とした。 コーンウォリス=ウェストは、1914年4月6日に、ステラ・キャンベルと結婚した。彼女と一時期は親密な関係であった劇作家のジョージ・バーナード・ショーは、戯曲『ピグマリオン』(1913年初演)の主人公イライザ・ドゥーリトル (Eliza Doolittle) の役を、ステラ・キャンベルのために書いていた。ステラは1940年にフランスで死去している。 コーンウォリス=ウェストの姉である、旧姓メアリ・テレーザ・コーンウォリス=ウェストは、社交界でも美人として知られていた。プレス侯爵夫人デイジー (Daisy, Princess of Pless) として知られていた彼女は、プレス侯爵ハンス・ハインリヒ15世・フォン・ホッホベルクの最初の妻であった。コーンウォリス=ウェストの妹であるコンスタンスは、第2代ウェストミンスター公爵ヒュー・グローヴナーの最初の妻であった。 1951年、長年パーキンソン病を患っていたコーンウォリス=ウェストは、自殺を遂げたが、後には嫡子は残されていなかった。 大衆文化の中でジョージの母メアリ・コーンウォリス=ウェストを題材としたティム・コーツ (Tim Coates) の小説『Patsy: the Story of Mary Cornwallis-West』の中では、ジョージは、母にとって「何もうまくできない、ろくでなしの (ne'er-do-well)」息子として描かれている[2]。 系譜
脚注
関連文献
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