1973年 後にタイガー・リリーと呼ばれることになるバンドを結成。The Zips、The Fire of London、The Damned(さすがに同名のバンドがいたため採用されず)などギグの度にバンド名を変え続けたが、1975年にファッツ・ウォーラーのカヴァー曲、Ain't Misbehavin'でシングルデビューした際にタイガー・リリーという名前を採用した。
ウルトラヴォックス時代
1977年アイランド・レコードと契約するに当たってウルトラヴォックス!という名前を採用する。!はドイツのバンド、ノイ!にちなんでいる。同時にジョン・フォックスという芸名にする。同年1月にDangerous Rhythm(c/w My Sex)をリリース。ファーストアルバム "Ultravox!" ではブライアン・イーノとスティーヴ・リリーホワイトをプロデューサーに迎え、またセカンドアルバムの "Ha! Ha! Ha!" を同年発表する。
1978年 この年以降、バンド名の末尾から!が取れる。サードアルバム "Systems of Romance" を発表。それと同時に前作までのパンク風サウンドに距離を置き、シンセサイザーを多用してテクノポップの先駆けとなった。ケルンのコニー・プランクのスタジオで録音されたこの作品は、商業的に大成功を収めたわけではなかったが後のテクノ系アーティスト達に多大な影響を与える。
1981年 "The Garden"を発表。英国ロマン主義とテクノロジーという相反する要素を融合させた作品と言える。また、後に"Cathedral Oceans" シリーズで展開することになるテーマ、カトリシズムをアルバムに導入した作品でもあった。アルバム収録のEurope After The Rain が日本では本田技研工業のスクーター、タクトのCM曲として使われる。