ジュリア・アルプス山脈
ジュリア・アルプス山脈(ジュリア・アルプスさんみゃく、英語: Julian Alps、イタリア語: Alpi Giulie、スロベニア語: Julijske Alpe、フリウリ語: Alps Juliis、ドイツ語: Julische Alpen)は、アルプス山脈の南部石灰岩アルプスの一部を構成する山脈で[1]、イタリア北東部からスロベニアにまたがる。最高峰はスロベニアのトリグラウ山(海抜2,864 m)である。 全域は「中央ヨーロッパ高地」という生物地理区内にあり、「バルカン高地」「中央ヨーロッパ森林」「地中海の硬葉樹林」などにも近接している。ヒグマ、オオヤマネコ、カワウソ、ヤマネコなどが生息している[1]。スロベニアのトリグラウ山および付近のコバリード、ブレッド、ボーヒン一帯は2003年にユネスコの生物圏保護区に指定された[2]。また、イタリアのジュリア・アルプス山脈も2019年にユネスコの生物圏保護区に指定された[1]。 名称古代ローマ時代の紀元前50年、当時ガリア・キサルピナ属州総督であったユリウス・カエサルが、その南麓に都市 Forum Iulii (現在のチヴィダーレ・デル・フリウーリ)を設立したことから、ユリウス(英語形はジュリアス)に因んだ名称が古来使われている。 日本語への転記では、英語表記のジュリアン・アルプス山脈、ドイツ語風表記のユリア・アルプス山脈(Julische Alpen)、スロベニア語風表記のユリスケ・アルプス山脈(Julijske Alpe)も用いられる。 文化当山脈についてはスロベニア出身のドイツ・イタリア登山家のユリウス・クーギー(Julius Kugy)がさまざまな著作を残している[3]。 脚注
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