イタリア中部のファブリアーノに生まれた。ファブリアーノの画家、アレグレット・ヌツィ(Allegretto Nuzi)の弟子であったと考えられている。ファブリアーノで活動した後、1409年からヴェネツィアのドゥカーレ宮殿で壁画を描いた。1414年から1419年の間はブレシアで働き、その後フィレンツェに移り、市民権を得て、1422年にフィレンツェの画家も加入する職業組合(Arte dei Medici e Speziali)に入会した。ダ・ファブリアーノの作品はマソリーノやフラ・アンジェリコ、マサッチオといった同時代の画家たちに注目された。1425年から1428年はシエーナで働き、オルヴィエートで祭壇画を制作した後、ローマで働いた。代表作は現在はウフィツィ美術館に収蔵されている『東方三博士の礼拝』である。フィレンツェのサンタ・トリニータ教会のために1423年に制作された。
Christina Posselt (Hrsg.), Giorgio Vasari: Das Leben des Masolino, des Masaccio, des Gentile da Fabriano und des Pisanello. Klaus Wagenbach Verlag, Berlin 2011, ISBN 978-3-8031-5052-3.
Gentile da Fabriano e l’altro rinascimento, a cura di Laura Laureati, Lorenza Mochi Onori, Mailand:Electa 2006 ISBN 88-370-4553-0
Gentile da Fabriano. Studi e ricerche, a cura di Andrea De Marchi, Laura Laureati, Lorenza Mochi Onori, Mailand:Electa 2006 ISBN 88-370-4156-X
Friedrich Wilhelm Bautz: Gentile da Fabriano. In: Biographisch-Bibliographisches Kirchenlexikon (BBKL). Band 2, Bautz, Hamm 1990, ISBN 3-88309-032-8, Sp. 207.