シリル・ラファエリ
シリル・ラファエリ(Cyril Raffaelli, 1974年4月1日[1] - )は、フランス出身のスタントコーディネーター、スタントマン、俳優、武道家、アクション振付師、アクション監督[2][3]。スタントマンの別称として、Cyril Quenel-Raffaelli、Cyril Cuenel Raffaelli とクレジットされることもある[3][4]。 経歴1980年、6歳から武道を兄の影響で始め、ヌンチャク、松濤館流空手などを習得[3]。1988年、14歳の時にアニー・フラテリーニのサーカス学校に入学し、ヴァンサン・カッセルに出会う[3]。シリルはサーカス学校でアクロバットの訓練を受けた[2][3][1]。 演劇にも興味を持ち、1991年、俳優出演したミュージカル『才女気取り』(Les Précieuses ridicules)で注目されてから、コメディ・ミュージカル『スターマニア』に4年間出演するなどし、舞台・テレビ・映画でスタントマンとして活躍[3]。武術太極拳やテコンドーも行なうアクションを駆使し、格闘シーンの振り付けも担当するようになる[2][4]。 その間、武道家としても活躍し数々の大会で入賞[3][2]。1999年のカンフーのワールドカップで銅メダルを獲得した後は、主に映画俳優業に専念[2]。2000年公開の映画『TAXi2』では、悪の忍者役で華麗なヌンチャクさばきを披露。これが映画俳優としての本格的なデビューとなった[2]。その後も、2001年公開の『キス・オブ・ザ・ドラゴン』での、ジェット・リーと壮絶な格闘を繰り広げる双子の男役で熱演を見せるなど、俳優、スタントマン、アクション監督として躍進する[2][4]。 2004年公開のリュック・ベッソン製作の映画『アルティメット』(原題はBanlieue 13で、フランス映画祭横浜2005では原題の『バンリュー13』の題名で上映)では、主人公の捜査官・ダミアン役に抜擢され、同じくスタントマン出身俳優でパルクールの使い手の友人ダヴィッド・ベルと共演した[3]。それまでスタントマン、アクション振付で、リュック・ベッソン作品に多く関わってきたシリルだったが、主演俳優はこれが初であった[3][4]。 2007年公開の映画『ダイ・ハード4.0』では、主人公を何度も苦しめる敵・ランド役を演じてパルクールの技を披露している。その他のアクション参加映画には、『ドーベルマン』(1997年)、『RONIN』(1998年)、『ジャンヌ・ダルク』(1999年)、『WASABI』(2001年)、『YAMAKASI』(2001年)、『ジェヴォーダンの獣』(2001年)、『トランスポーター』(2002年)、『ミシェル・ヴァイヨン』(2003年)、『クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち』(2004年)などがある[2][4]。 2008年には、長年の恋人カミーユとの間に、娘マリーをもうけた[1]。 格闘大会の実績主な出演・参加作品脚注参考文献
外部リンク
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