シュコダ・ファビアS2000
シュコダ・ファビアS2000(Škoda Fabia S2000)は、世界ラリー選手権 (WRC) に出場することを目的として、シュコダ・ファビアをベース車両としてスーパー2000ホモロゲーションを取得した競技専用車。シュコダ・モータースポーツが製作し、2008年にFIAのホモロゲーションを取得して2009年のラリー・モンテカルロでデビューした[1]。シュコダ自体だけではなく、フォルクスワーゲンやプライベーターによって国際大会および地域の大会で使用された。 ヨーロッパラリー選手権やIRC、また補完的な世界選手権であるスーパー2000選手権やプロダクションカー世界ラリー選手権などのさまざまなラリー競技でいくつかの勝利を獲得した。アンドレアス・ミケルセンのドライブで2010年と2011年のIRCタイトルを獲得し、ヨーロッパ選手権では2012年はユホ・ハンニネンが、2013年はヤン・コペッキーが、2014年はエサペッカ・ラッピが勝利し[2]、アジアパシフィックラリー選手権では2012年のクリス・アトキンソン、2013年のガウラヴ・ギル、2014年のヤン・コペッキーがタイトルを獲得し[3]、南米ラリー選手権では2013年にグスタボ・サバが勝利した。 シュコダ・ファビアS2000は四輪駆動、トリプルアクティブデフ、8000rpmで210 kW (280 hp)と最大トルク245 Nmを発揮する2.0リッター自然吸気エンジンを装備する。車両重量は1,200 kgで、アグレッシブな外観のボディと、広いトレッド幅を備えている[4]。 この車両が初めて公開されたのは2008年のズリン・ラリー(チェコ共和国で開催)だったが、車両のホモロゲーションが取れていなかったため「0カー」としてヤン・コペッキーがドライブした[5]。 戦績ファビアS2000の国際競技での初勝利は、インターコンチネンタル・ラリー・チャレンジの一戦である2009年のラリー・ロシアでのユホ・ハンニネンのドライブによるものだった。その年にさらに3つの勝利がもたらされ、そのうちの2勝はヤン・コペッキーによるズリンとプリンシペ・デ・アストゥリウスでの勝利で、残る1勝はスコットランドでのガイ・ウィルクスによるものだった[6]。翌年、ファビアは3名のドライバーによってIRCで7勝し、ヨーロッパ選手権でも2勝を挙げた[7]。2011年、IRCでは8勝を挙げたが、ヨーロッパ選手権では1勝にとどまった。2012年にはIRCとヨーロッパ選手権をリードし、両方のシリーズでそれぞれ8勝を獲得した[8]。 また、PWRCおよびSWRCも複数の勝利を獲得している[注釈 1]。 IRCERC
PWRC
SWRC
関連項目外部リンク脚注注釈
出典
|