シアン化カドミウム
シアン化カドミウム(シアンかカドミウム、英 Cadmium cyanide)はカドミウムのシアン化物。白色の結晶で、強い毒性がある。 用途生成塩化カドミウムまたは硝酸カドミウムを、シアン化カリウムまたはシアン化ナトリウムの水溶液で処理し、沈殿物を乾燥させて得られる。 性質他のカドミウム化合物と同様に強い毒性を持ち、日本の毒物及び劇物取締法では毒物に分類されている。ラットに経口投与した場合の半数致死量(LD50)は16mg/kgである[1]。シアン化カドミウム自体は不燃性だが、無機酸と反応し、猛毒で引火性のシアン化水素を生成する。有機酸との反応は比較的緩やかである。シアン化カリウムやシアン化ナトリウムとの反応により、様々な金属シアン化物が得られる。たとえば、シアン化カリウムと反応させると、テトラシアノカドミウム酸カリウムが生成される。 脚注 |