ザ・ヤング・ヴェインズ (The Young Veins )は、アメリカ合衆国 のポップ・ロック ・バンド 。2009年にパニック!アット・ザ・ディスコ を脱退したライアン・ロス とジョン・ウォーカー の2人で結成され、その後ベーシストのアンディ・スーカル、ドラマーのニック・マレー 、キーボーディストのニック・ホワイト が加入して5人組となった[ 4] [ 5] [ 6] 。
2010年に活動休止を発表。
経歴
2009年7月6日、ライアン・ロス とジョン・ウォーカー が公式サイト上でパニック!アット・ザ・ディスコ からの脱退を発表し、以前は僕ら4人も一緒に音楽を作っていたけれど、創作面で別々の方面へ発展したことで、各人が個人として達成したいものを損なう結果になってしまっていた。長年の間、僕らは互いに親しく、正直でいたから、それぞれの目標とするものが違っていて、別々の道を進んだほうが絶対にいいんだってことに気づくことができた と述べた[ 7] [ 8] 。7月13日の『MTVニュース』の取材でロスは、パニック!アット・ザ・ディスコのブレンドン・ユーリー と「創造的な違い」が生じていたとし、ユーリーがバンドに対して「より洗練されたポップ・サウンド」を求めていたのに対し、ロスとウォーカーは「レトロな印象を持たせたロック」調の楽曲作りに興味を持っていたと語っている[ 9] 。この取材でロスはウォーカーやロブ・メイセス とともに作曲作業や録音作業を行なっていることを明かし[ 9] 、2日後の取材では録音作業にはファントム・プラネット のフロントマンであるアレックス・グリーンワルド 、かつてパニック!アット・ザ・ディスコのツアー・メンバーであったエリック・ロニックも参加したと語っている[ 10] 。
7月28日、ウォーカーと結成したバンドの名前が「ザ・ヤング・ヴェインズ 」(The Young Veins )に決定したことが報じられた。バンドの公式MySpace ページで初の楽曲「Change」が発表され、同日にはパニック!アット・ザ・ディスコ がユーリーとスペンサー・スミス の2人体制での初のシングル曲「ニュー・パースペクティブ 」も発表された[ 11] [ 12] 。ザ・ヤング・ヴェインズ側が事前告知を行なっていなかったことから、『MTVニュース』は「パニック!アット・ザ・ディスコを出し抜こうとしている」と見なしたが、これに対してスミスは「僕はまったくショックを受けたり怒ったりしていない。約3週間もバンドが何をしているか知られていなかったし、音楽が同じタイミングで発売されるのは良いことだと思う」と語っている[ 13] 。10月、ロスがデビュー・アルバム『Take A Vacation』の制作が完了したことと、フュエルド・バイ・ラーメン との契約が満了したことからアルバムの発売のために新たなレコードレーベルを探していることを発表[ 14] 。
2010年3月15日、カリフォルニア州ロサンゼルスにあるThe Echo で、地元のミュージシャンであるアレックス・グリーンウォルド 、Z・バーグ 、ジェニー・ルイス 、エドワード・シャープス の前で初のライブを行なう[ 15] 。3月24日、6月8日にワン・ヘイヴン・ミュージックからデビュー・アルバム『Take a Vacation!』を発売することが発表され、4月6日に同作からの第1弾シングル『Change』が発売された[ 16] [ 17] 。6月11日から7月22日にかけてバンドにとって初となるライブツアーを開催[ 18] 。
12月10日、ウォーカーの公式Twitterで活動休止が発表される[ 19] [ 20] 。
音楽性
『オールミュージック 』のアンドリュー・リーヒーは、ザ・ヤング・ヴェインズの音楽的な特徴について「クッキーズ 、キンクス 、ザ・クランプス に触発された年代物のポップ・ロック ・サウンド」と述べている[ 2] 。ただし、ロスはビートルズ やキンクスからの影響を否定している[ 21] 。
メンバー
作品
『Take a Vacation!』
『Take a Vacation!』 ザ・ヤング・ヴェインズ の スタジオ・アルバム リリース
2010年6月8日 録音
ジャンル
時間
29分16秒 レーベル
ワン・ヘイヴン・ミュージック プロデュース
チャート最高順位
別記 参照 『Take a Vacation!』収録のシングル
「Change」 リリース: 2010年4月5日[ 17]
「Take a Vacation!」 リリース: 2010年5月18日[ 25]
「Everyone But You」 リリース: 2010年5月25日[ 26]
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デビュー・アルバム『Take a Vacation! 』(テイク・ア・バケーション)は、2010年6月8日にワン・ヘイヴン・ミュージックから発売された[ 16] [ 31] 。『NME 』誌の取材で、アルバムタイトルについて聞かれたロスはちょっと洒落も入っているんだけど、でも、リスナーのみんなにはこれはヴァケイションとしてやってるわけじゃなくて、これからもずっとやっていくバンドなんだってわかってほしいな それとあんまり杓子定規に構えるなよっていう意味合いのタイトルにもなっていると思うんだ と語っている[ 21] 。
2019年1月1日にデラックス・エディションが発売され[ 32] 、2023年に同エディションのリマスター盤が発売された[ 33] 。
アルバムについて『オールミュージック 』のマーク・デミングは、「いくつかの洗練された曲と完璧なパフォーマンスによって精巧に作られたポップ・アルバム」と見なす一方で、「ロスとウォーカーがこのまま1965年に留まるつもりなのか、アルバムごとに過去の時代を掘り下げ続けるつもりなのか疑問が残る」と述べた[ 23] 。
収録曲
クレジット
※出典[ 38] [ 39]
ザ・ヤング・ヴェインズ
外部ミュージシャン
制作スタッフ
ケヴィン・ハープ – エンジニア 、ミキシング
ジョシュア・ブランチャード – アシスタント・エンジニア
モーガン・ストラットン – アシスタント・エンジニア
フレッド・ケヴォーキアン – マスタリング
チャート成績
脚注
注釈
出典
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外部リンク