ザ・スキャンダル 女子大生と老教授 謎の四日間
『ザ・スキャンダル 女子大生と老教授 謎の四日間』(ザ・スキャンダル じょしだいせいとろうきょうじゅ なぞのよっかかん)は[3][4]、テレビ朝日系列『月曜ワイド劇場』で1983年3月21日に放送されたテレビドラマである[3][4]。 概要1980年(昭和55年)に発売された石川達三の小説『七人の敵が居た』の映像化作品[注 2][3][4]。セクハラ事件の元祖ともいわれる[6][7]、1973年(昭和48年)2月に青山学院大学教授(当時)の春木猛が教え子の女子学生を研究室内で強姦したとして失脚した事件を題材にしている。 制作当時、作品のモデルとなった春木は既に刑期を終えており[4]、真相は不明な部分も多いとされたが[4]、当時唱えられていた政治的謀略による冤罪説は推測としてチラリと登場させるだけに留まった[4]。当作品は事件を再現しながら両者の言い分のずれを提示し、男と女の問題に焦点をあてたものである[3][4]。 あらすじ
1973年(昭和48年)2月14日、城南学院大学の法学部教授、牧山征一(三國連太郎)の研究室にバレンタインデーのメッセージの入ったチョコレートが届いた。牧山は年甲斐もなく胸をときめかせるのだが…[4]。 出演
スタッフ
キャスティング・撮影キャスティングにあたり、オフィス・ヘンミの中村和則プロデューサーは「初老の男性の老いてもなお執拗な性への興味、それに相反する男性としての機能を失った男の侘しさ、この両方を演じ切れるのは三國連太郎さんしかいない」と三國を老教授役にキャスティングした[3][4]。三國の芝居を見た中村プロデューサーは「女性を〇した後、あるいは女性に求められても応じきれなかった時、どちらも全く違う状況ですが、ズボンを履く彼のブリーフ一枚の後ろ姿でそれぞれの状況を見事に演じています」と唸らせた[3][4]。三國は当時27歳年下の女性との入籍が話題を呼んだ当時で60歳ながら元気ハツラツで正に適役[3]。相手役の女子大生には「まだ一度も脱いだことのない清純派女優」という理由で三浦リカが抜擢された[4]。 話題を呼んだのがレイプシーン[3]。三國は愛欲演技のリアリズムで定評があり[4][8]、かつて映画で共演した佐久間良子や岩下志麻の秘部に触れて二人を激怒させたこともある常習犯で[8]、今回の三浦とのレイプシーンの撮影でもえらく張り切り、スタッフも警戒した[4]。三國自身「ボク、興奮してくるとストッキングだけじゃなくパンティも脱がしてしまう。リカちゃんにパンティを二枚履かせておいて下さい」と要請した[4]。スタッフは二枚でも危ないと判断し、三浦に三枚パンティを履くよう要請したが、三浦は女優魂を見せて一枚あるいはノーパンで撮影に挑んだとされる[4]。 配信・映像ソフトチャンネルNECOとAXNミステリーの共同企画として「平成・昭和の大事件特集」が編成され[9]、AXNミステリーで2019年1月20日に放送された[6][7]。また同年9月28日に『実録・昭和の事件シリーズ コレクターズDVD』として全6作品収録の1本として収録されたDVD(3枚組)が発売されている[注 3][2]。 脚注注釈出典
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