サブウェイ123 激突
『サブウェイ123 激突』(サブウェイひゃくにじゅうさん げきとつ、原題: The Taking of Pelham 123)は、トニー・スコット監督による2009年のアメリカのアクションスリラー映画。主演をデンゼル・ワシントンとジョン・トラボルタが務める。ジョン・ゴーディの1973年の小説『サブウェイ・パニック』を原作とし、1974年版、1998年版に続く、3度目の映画化である。 プロットニューヨーク市地下鉄にてライダーと名乗る男が仲間たちと共に普通列車「ペラム123号」をハイジャックする。彼の仲間には前科者で、地下鉄を熟知する元運転手フィル・レイモスがおり、彼らは手際よく行動すると先頭車両を切り離して乗客19名と運転手を人質とし、1時間内に1,000万ドルの身代金を用意するよう列車無線で交通局に要求する。この連絡を受けたのはベテランの主任管制官ウォルター・ガーバーであり、ライダーはガーバーとのやり取りを楽しむように会話する。間もなくして通報を受けたニューヨーク市警が駆けつけ、現場担当のカモネッティ警部補がガーバーに代わり、ライダーと交渉しようとする。ライダーはガーバーに代わるよう要求し、これを無視されると激怒して見せしめとして運転手を射殺する。結局、ガーバーが交渉役として戻ることになる。 実はガーバーは本来は管理職であったが新車両の選定を巡る収賄容疑で降格処分を受け、偶然現場にいたのであった。本来はありえないガーバーだと気づいたレイモスの助言でライダーもこの収賄事件を知り、今度は収賄を認めるようにガーバーに迫る。ガーバーは否定するが人質の青年を殺すと脅され、已む無く同僚や警察がいる場で収賄を認める自白を行っていく。ライダーは上司たちから冷遇される中でも、会社や市を恨まず、事件に尽力するガーバーに、「お前はヒーローだ」と称賛し、自分もお前と同じくニューヨーク市に尽くしてきたのに仇で返されたと自分の過去を示唆した発言を行う。こうした情報とガーバーの勘によって、ライダーがウォール街の元金融ディーラーかつ前科者と疑われ、警察の捜査によって元投資会社社長で投資詐欺で実刑判決を受けたデニス・フォードだと判明する。ライダーは事件の裏で、市場操作によるプットオプションでの多額の利益を狙っていた。 身代金を運ぶ警察の輸送車が事故に遭い、時間に間に合わなくなる。激怒するライダーは人質を1人射殺する。その中で待機していたスナイパーがネズミに齧られて不意に発砲してしまい、この弾でレイモスが即死する。ライダーはさらに激怒し、人質全員を殺害するかのように発言する一方で、ガーバー自身が列車まで金を持ってくればさらに猶予を与えてやると譲歩する。こうしてガーバーが金をペラム123号まで持ち込み、さらなる人質の被害はなくなるが、ライダーの真の狙いは、亡くなったレイモスの代わりにガーバーに列車を運転させることにあった。ライダーは当初の計画通りに列車を走らせると警察の目を欺き、途中で自身と部下、身代金、そしてガーバーを列車から降ろし、運転手不在の列車をそのまま暴走して走行させる。列車に警察の注意が向いている間にライダーらは廃駅から逃走する。ガーバーはライダーらの隙を見て逃げ出すことに成功し、構内電話から状況を伝えようとするも繋がらず、彼らから盗んだ拳銃を忍ばせライダーの後を追うことを決める。 暴走した列車は自動停止装置で止まり、大事故に至らず済む。また犯人が乗っていないことに気づいた警察は即座にライダーの計画を見破り、廃駅の地上部に緊急配備を行ってライダーの部下たちは射殺される。しかし、単独行動をとるライダー自身はすぐにタクシーを拾って現場から逃れていた。ガーバーは偶然にもライダーがタクシーの乗るところを目撃し、そのまま一般車を奪って彼の行方を負う。途中で警察に通報し、マンハッタン橋にてライダーを追い詰める。なおも徒歩で現場から逃げようとするライダーを発見し、拳銃を突きつけて投降を促す。警官も迫る中でライダーは自らの拳銃を取り出す素振りを見せてあえてガーバーに射殺され「お前は自分のヒーローだ」と述べて息を引き取る。 事件が終わり、現場から帰宅しようとするガーバーに市長は収賄事件について市は全面的に君を支援すると約束し、喜ぶガーバーは家族の待つ自宅へと向かう。 登場人物
キャスト
評価レビュー・アグリゲーターのRotten Tomatoesでは230件のレビューで支持率は51%、平均点は5.50/10となった[2]。Metacriticでは34件のレビューを基に加重平均値が55/100となった[3]。 Blu-ray/DVDソニー・ピクチャーズ エンタテインメントよりBlu-ray DiscとDVDがリリースされている。
イベント2009年8月20日、デンゼル・ワシントンが来日。都営地下鉄一日運輸司令所長に任命され、都営地下鉄大江戸線国立競技場駅でアナウンスを日本語で披露した。また、都営12-000形1編成に当映画のラッピングを施して運行された。 脚注
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