ゴゼンタチバナ
ゴゼンタチバナ(御前橘; 学名: Cornus canadensis)は、ミズキ科ミズキ属ゴゼンタチバナ亜属の多年草である。 リンネの『植物の種』(1753年) で記載された植物の一つである[3]。 特徴高さ5–15センチメートル。葉は2枚の対生葉と液性の短枝に2個ずつ葉が付き、計6枚の輪生に見える。花の咲く株は葉が6枚にまで成長したものである。 名和名の「御前橘」は、白山の最高峰「御前峰」に由来している[4]。学名は、スウェーデンの植物学者であるカール・フォン・リンネが命名した[2]。 分布と生育環境北海道、本州、四国に分布し、亜高山帯-高山帯の針葉樹林下や林縁に生育する。愛媛県では、石鎚山系と赤石山系に分布し南限となっている[5]。国外では、北東アジア、北米に分布する[6]。基準標本はカナダのもの[6]。 種の保全状況評価日本の3都道府県で、以下のレッドリストの指定を受けている[7]。環境省としての、レッドリストの指定はない[8]。
環境省により、中部山岳国立公園・南アルプス国立公園・白山国立公園などで自然公園指定植物となっている[10]。 エゾゴゼンタチバナエゾゴゼンタチバナ(蝦夷御前橘; 学名: Cornus suecica L.)は、北海道の根室・釧路・北見地方の山地帯に生える多年草。北半球の寒地にも分布する。葉は輪生せずに対生する。環境省のレッドリストの準絶滅危惧種に指定されている[11]。総個体数は約1,000、平均減少率は約50パーセント、減少の主要因が湿地の開発と土地造成であると推定されている[8]。奇しくもゴゼンタチバナと同一文献の同一ページで記載された種である[3]。 関連画像
脚注
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