ゲーラス(古希: Γῆρας, Gēras, 老年の意)は、ギリシア神話に登場する原初の神で、老年の神である。ゲーラスはギリシア語で略奪、戦いの褒章も意味する。長母音を省略してゲラスとも表記される。ローマ神話のセネクトゥス (Senectus) に相当する。
ヘーシオドスの『神統記』によれば、夜の女神ニュクスが1人で生んだ息子で、モロス、ケール、タナトス、ヒュプノス、オネイロス、モーモス、オイジュス、ヘスペリデス、モイライ、ネメシス、アパテー、ピロテース、エリスと兄弟である[1]。ヒュギーヌスはエレボスが彼の父だとした[2]。
ゲーラスは痩せた無力な老人として描かれる。青春の女神ヘーベーの正反対の神である。
系図
脚注
- ^ ヘーシオドス、211行-225行。
- ^ ヒュギーヌス、序文。
参考文献
関連項目
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