ゲシュタルト (花譜の曲)
「ゲシュタルト」は、2024年5月22日に公開された、バーチャルシンガー花譜の楽曲である[1][2]。2024年5月22日にYouTube上でミュージックビデオが公開され[3]、同日配信リリースされた花譜 3rd EP『GSA』に収録された[1][2][4]。 同年12月25日にリリースされた 4th アルバム『寓話』にも再録された[5]。 概要カンザキイオリのKAMITSUBAKI STUDIO卒業以前は、花譜のオリジナル楽曲のほとんどはカンザキイオリによる作詞・作曲であった[6]。カンザキの卒業以降の、PIEDPIPERキュレーションによる様々なクリエイターとの制作体制によるオリジナル楽曲は「歌承曲」と名付けられた[7][8][9]。2024年1月14日に開催された『花譜 4th ONE-MAN LIVE 「怪歌」』にて初めて披露された歌承曲の一つである[7][10]。 また、Project:;COLD視聴者参加型のデスゲーム『ALTÆR CARNIVAL』主題歌である[3]。EP『GSA』には、リード曲として収録された[1][8]。「ゲシュタルト」は欧文表記 GESTALT であり、『GSA』における「G」を表している[11][12]。 岡嶋かな多とJazzin' park(栗原暁・久保田真悟)により行われた[1][8]。両者とも花譜への楽曲提供は同作品が初めてである[1]。岡嶋は作詞と作曲、栗原は同じく作詞と作曲、久保田は作曲と編曲を担当している[3][13]。岡嶋とは、『寓話』発売を記念して花譜との対談が行われた[8]。岡嶋は花譜を『花譜 1st ONE-MAN LIVE「不可解」』の頃に知ったと言い、当時繊細さと爆発力のギャップがすごいボーカリストだと思ったことを語っている[8]。『寓話』に収録されている楽曲「何者」および「スワン」も岡嶋による提供曲である[14]。 「ゲシュタルト」はパーティー・チューンであり、「トウキョウ・シャンディ・ランデヴ」の系譜にある楽曲とされる[1][15]。岡嶋によると、ライブで涙を流しながら踊り狂っているような風景をイメージしながら書いた曲という[8]。曲中のフレーズ「ドッカン」は、岡嶋が Jazzin' park の2人とに「『ドッカン』みたいな強烈な言葉を入れたい」と相談した際、「いっそのことそのまま『ドッカン』にしましょう」と提案され、採用された[8]。 ミュージックビデオでは、花譜による「ゲシュタルトダンス」が披露されている[16]。花譜はこれまで、誰かに見られるためのダンスをするのは難しいと思っていたが、本作品ではじめてちゃんと振り付けしたダンスを踊ってみて、ただ恥ずかしかっただけだったことに気づいたと語っている[16]。ミュージックビデオのディレクターはイアリンジャパンの川サキケンジ、3DCGは髙田瑛示、撮影監督は小林英彦、モーショングラフィックデザイナーは muen、タイトルと歌詞のデザインは ZUMA による[3]。ダンスの振付と監督は elevenplay、アレンジは VALIS の RARAが行った[3]。制作マネージャーはKentaro Iwaki (THINKR)、プロデューサーは Hideyuki Negishi (THINKR)[3]。 ライブでの演奏『花譜 4th ONE-MAN LIVE 「怪歌」』の「ゲシュタルト」では、花譜は衣裳「特殊歌唱用形態 扇鳩」で歌い、演奏された[10]。また、VALISオリジンが舞台上で踊り、曲の「ドッカン」に合わせて爆炎が上がる演出が行われた[10]。『怪歌』では同じく歌承曲の「ホワイトブーケ」とともに「みんなで創る神椿代々木決戦MV」として動画撮影が許可された[10]。X(旧Twitter)上にアップロードされた動画を基にミュージックビデオが制作され、2024年10月5日に YouTube上で公開された[17]。 『怪歌』以降、花譜のライブでは繰り返し演奏されている。2024年8月8日にパシフィコ横浜で開催された音楽フェス「KAMITSUBAKI FES '24 THE DAY THE EARTH STOOD STILL」でもゲシュタルトでダンスを披露されている[16]。 9月14日にTOKYO DOME CITY HALLで開催されたTWO-MAN LIVE『花譜・理芽「Singularity Live Vol.3」』では花譜ソロパートの最後に演奏された[18]。10月12日に花譜活動6周年を記念して開催されたミニライブ『SINKA LIVE SERIES UNKNOWN SPACE 02 KAF VIRTUAL MINI LIVE「YARN -不可解空間-」』[19]でも、12曲目に演奏された[20]。同年11月3日の『花譜 4th ONE-MAN LIVE「怪歌(再)」』でも「アポカリプスより」とともに演奏され、VALISオリジンがサプライズとして登場してダンスを披露した[21]。12月1日にシンガポールで行われた「Anime Festival Asia Singapore 2024」でも「Answer (English Ver.)」に続けて演奏された[22]。 評価・反響ネットメディア「KAI-YOU」ライターのオグマフミヤは、本楽曲を独創的な言葉遊びが印象的なアッパーチューンと表現している[10]。VTuberのレオン・ゼロミヤは、音の遊び方が面白いと評している[23]。 Spotifyのグローバルプレイリスト「Gacha Pop」でも紹介された[24]。 ゲシュタルト-崩壊Remix-
「ゲシュタルト-崩壊Remix-」は、2024年7月10日にリリースされた花譜のシングルである[24][25][26][27]。おとめによる「ゲシュタルト」のリミックスバージョンである[25][26][27]。 歌唱は花譜、作詞は Kanata Okajima・栗原暁(Jazzin’park)、作曲はKanata Okajima・久保田真悟(Jazzin’park)、編曲はおとめが担当した[24][28]。同日公開されたミュージックビデオにはクリエイターはちのすが参加し、イラストの制作を行った[24][25][28]。ディレクターは Hifumi,inc. の荒木悟、CG制作と編集は 4mb3r による[28]。 ゲシュタルト崩壊がモチーフとなっている[26]。ミュージックビデオは楽曲に登場するアイテムたちをモチーフにした落ちものレトロゲームを花譜が「ちょっと残念な」プレイをする内容の縦型動画である[24]。 ゲシュタルト [Acoustic]「ゲシュタルト [Acoustic]」は、『GSA Acoustic ver.』に収録された「ゲシュタルト」のアコースティックバージョンである[11]。『花譜 DATA COLLECTION BOOK』 (2024) の特典としてダウンロードカードが封入された[29][30]。この特典のために再レコーディングされたものである[29]。編曲とピアノは及川創介、ギターは伊藤翔磨、MIXは birdie house の齊藤裕也による[11]。 脚注
参考文献
外部リンク
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