ゲオルゲ・オガラル
ゲオルゲ・クリスティアン・オガラル(Gheorghe Cristian Ogăraru, 1980年2月3日 - )は、ルーマニア・ブカレスト出身の元サッカー選手、現サッカー指導者。元ルーマニア代表。現役時代のポジションはディフェンダー。 経歴クラブステアウア・ブカレストFCステアウア・ブカレストの下部組織を経て、18歳の時に同クラブのトップチームからプロデビューを果たしており、1999年11月28日のFCオリンピア・サトゥ・マーレ戦 (3-0)がディヴィジアAでの初出場だった。 ステアウアでの1、2シーズンは主に控えで7試合の出場にとどまっていた。その為、2000-01シーズンにディヴィジアBのFCMレシツァ、2001-02シーズンにディヴィジアAのFCオツェルル・ガラツィへそれぞれ期限付き移籍に出され、25試合1得点、20試合1得点と経験を積んだ。2002年にオルェルルのミハイ・ストイカ会長がステアウアのゼネラルマネージャーに就任したのを機にステアウアでの先発を掴み、以後、シーズンが経つに連れて評価を高めると、リーグ最終節の2006年6月7日にFCヴァスルイ戦 (4-0)に先発出場してリーグ優勝に貢献[1]。これがステアウアでの最後の試合となった[2]。UEFAカップの方では、2004-05シーズンに前年度王者のバレンシアCFを破り[3]、2005-06シーズンに準決勝のミドルズブラFC戦まで到達する等の躍進を支えた。 アヤックス2006年5月23日に移籍金330万ユーロ[4]で同郷のニコラエ・ミテアが在籍するエールディヴィジ のアヤックス・アムステルダムにハーテム・トラベルスィーの後釜として、7月1日からの4年契約で移籍した[5]。8月20日のRKCヴァールヴァイク戦 (5-0)でリーグ戦初出場した。加入1季目は、公式戦初出場となったPSVアイントホーフェンとのヨハン・クライフ・シャール (3-1)、AZアルクマールとのKNVBカップのタイトルを獲得しており、前者ではアルナ・コネへの対応がヘンク・テン・カテ監督を納得させることが出来ず、前半終了後に交代を告げられている[6]が、後者では延長戦含む120分フル出場してPK戦も成功させた[7]。翌年もヨハン・クライフ・シャールのタイトルを獲得したが、試合中のハムストリングの負傷によって25分に交代し、4週間の離脱となった[8]。 その後、グレゴリー・ファン・デル・ヴィールの台頭とブルーノ・シルバの加入から余剰戦力と見なされており[9]、2008年9月1日に古巣のステアウア・ブカレストへ1シーズンの期限付き移籍に出された[10]が、アヤックスに復帰後も状況は変化しなかったことで、2010年7月17日にスイス・スーパーリーグのFCシオンへ完全移籍をした[11]。 2011-12シーズン終了に伴いシオンを退団した後は、2012年9月にメジャーリーグサッカーのシアトル・サウンダーズFCのトライアウトに参加し、クラブ・デポルティボ・チーヴァス・USAとのリザーブ試合に出場した[12]。しかし、サラリーキャップの問題から契約を結ぶことが出来ず[13]、同年12月下旬には古巣アヤックスの練習に参加した[14]。2013年7月22日に33歳で現役引退を表明した[15]。 代表2005年3月26日の2006 FIFAワールドカップ・ヨーロッパ予選オランダ戦 (0-2)でルーマニア代表として初出場を飾る[16]。以後、ヴィクトル・ピツルカ監督は右サイドバックにコスミン・コントラを始め、ペトレ・マリン、ヴァレンティン・バドイを選択した[17]為に出場することはなかったが、コントラの負傷により、2007年10月にUEFA EURO 2008予選のオランダ戦とルクセンブルク戦に向け、約2年ぶりに招集され[18]、10月13日のオランダ戦 (1-0)で2試合目に出場した[16]。同予選では4試合に出場し、出場に貢献したが、数ヶ月所属クラブでレギュラーを外れていたことで、UEFA EURO 2008に向けた26人の代表候補に入れなかった[19]。 指導者現役引退後はアヤックス・アムステルダムでコーチ業の研修に参加し、その一環として2013年にアヤックス・アカデミーを指導した[20]。2014年にも参加していた[21]が、同年9月にリーガ1のFCウニヴェルシタテア・クルジュの監督に就任し[22]、アヤックスのリザーブチームであるヨング・アヤックスからダンゼル・グラーフェンバッハを引き連れていった[23]。しかし、初戦のFCラピド・ブカレスト戦から勝ち点を落とす[24]など成績は芳しくなく、2005年3月1日に解任された[25]。 私生活既婚者であり、3人の子供がいる[26]。 個人成績クラブでの出場記録
代表での成績出典:[29]
監督としての成績出典:[30]
タイトル
脚注
外部リンク |