ケプラー32d

ケプラー32d
Kepler-32d
星座 はくちょう座
分類 太陽系外惑星
発見
発見年 2013年1月29日(確定公表)[1]
発見者 Jonathan J. Swift ら[1]
発見場所 ケプラー宇宙望遠鏡[1]
発見方法 トランジット法[1]
現況 公表
軌道要素と性質
元期:BJD 2454900
軌道長半径 (a) 0.128 au[1]
公転周期 (P) 22.7803 日[1]
軌道傾斜角 (i) 89.95 °[要出典]
ケプラー32の惑星
位置
元期:J2000.0
赤経 (RA, α)  19h 51m 22.17422s[2]
赤緯 (Dec, δ) +46° 34′ 27.3897″[2]
距離 988 ± 46 光年
(303 ± 14 pc[1])
物理的性質
半径 2.7 R[1]
平衡温度 340 K[1]
他のカタログでの名称
KOI-952d[3], KOI-952.03[3], KIC 9787239d[3], WISE J195122.14+463427.5d[3], 2MASS J19512217+4634273d[3]
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ケプラー32d(英語:Kepler-32d)とは地球から見て、はくちょう座の方向に990光年離れたところにある赤色矮星ケプラー32公転している太陽系外惑星である。

特徴

物理的特徴

大きさの比較
地球 ケプラー32c
地球 Exoplanet

この惑星はトランジット法により発見されたため、半径は地球の2.7倍であると分かっている[1]。しかし、トランジット法では質量が正確に分からないためこの惑星の質量は不明である[1]温室効果などの大気の条件を考えないときの温度(平衡温度)は470 K(197 ℃)と推定されている[1]。これは主星との距離が地球と太陽の間の約10分の1であり、近すぎるためである。この温度では居住に適した惑星とは言えない。

恒星

大きさの比較
太陽 ケプラー32
太陽 Exoplanet

主星ケプラー32はスペクトルM1VのM型主系列星、いわゆる赤色矮星で太陽よりも温度や光度は小さいがその代わりに寿命が長い。質量は太陽の58%、半径は太陽の53%と小さい[4]有効温度は3900 Kであり[4]、5778 Kの太陽と比べると1900 K近く低い。

軌道

前述の通りこの惑星は主星のすぐ近くを公転しており、その距離は0.128 auである[1]。そのため、公転周期も短く約23日で一周する[1]

脚注

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n Swift, Jonathan J. et al. (2013). “Characterizing the Cool KOIs. IV. Kepler-32 as a Prototype for the Formation of Compact Planetary Systems throughout the Galaxy”. The Astrophysical Journal 764 (1): 14. arXiv:1301.0023. Bibcode2013ApJ...764..105S. doi:10.1088/0004-637X/764/1/105. 
  2. ^ a b KOI-952 -- Rotationally variable Star”. SIMBAD. ストラスブール天文データセンター. 2020年5月5日閲覧。
  3. ^ a b c d e Kepler-32 d”. NASA Exoplanet Archive. NASA Exoplanet Science Institute. 2020年5月5日閲覧。
  4. ^ a b Fabrycky, Daniel C. et al. (2012). “Transit Timing Observations from Kepler. IV. Confirmation of Four Multiple-planet Systems by Simple Physical Models”. The Astrophysical Journal 750 (2): 17. arXiv:1201.5415. Bibcode2012ApJ...750..114F. doi:10.1088/0004-637X/750/2/114. 

関連項目

外部リンク

座標: 星図 19h 51m 22.17422s, +46° 34′ 27.3897″