クロノス・クァルテット

クロノス・クァルテット
Kronos Quartet
クロノス・クァルテット(2013年)
基本情報
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ワシントン州 シアトル、United States
ジャンル 現代音楽
職業 重奏
活動期間 1973年 - 現在
レーベル ノンサッチ/エレクトラ
メンバー デイヴィッド・ハリントン
ジョン・シャーバ
ハンク・ダット
サニー・ヤン
旧メンバー ジム・シャレンバーガー
ロイ・ルイス
エラ・グレイ
ティム・キリアン
マイケル・ジョーンズ
ウォルター・グレイ
ジョーン・ジャンルナード
ジェニファー・カルプ
ジェフリー・ジーグラー

クロノス・クァルテットもしくはクロノス・カルテット (Kronos Quartet) は、アメリカ合衆国弦楽四重奏団1973年にヴァイオリニストのデイヴィッド・ハリントンによって結成され、1978年より現在までサンフランシスコを拠点に活動を続けている。当初は男女混合のアンサンブルで、2005年から2013年まで男性のみとなり、2013年2月のチェリスト変更で再び男女混合のアンサンブルになった。

「新しい」音楽

クロノス・クァルテットは、現代音楽を専門とし、クロノス・クァルテットのために書き下ろされた作品は600曲を下らない。そのうち、アルヴォ・ペルトスティーヴ・ライヒフィリップ・グラステリー・ライリーケヴィン・ヴォランズらによる、いわゆるミニマリズムの音楽も含まれている。

クロノス・クァルテットはアゼルバイジャン出身のフランギス・アリ=ザデーアルゼンチン出身のオスバルド・ゴリホフに至るまで、世界各国の作曲家を取り上げている(ちなみにゴリホフは『キャラバン』などのアルバムにおいてクロノス・クァルテットの編曲者も務めている)。近年は、30歳未満の若手作曲家への委嘱プランに着手している。

音楽の多様性

クロノス・クァルテットは、さまざまな音楽ジャンルにわたって演奏活動を続けている。実験音楽ばかりでなく、古典派以前のクラシック音楽ラテン・アメリカアフリカ民族音楽ジャズタンゴなどである。また近作の映画音楽も担当している。もともとクロノス四重奏団が名声をつかんだきっかけは、ジミ・ヘンドリックスの「紫のけむり」の編曲版の演奏・録音によってであり、その後もビル・エヴァンスセロニアス・モンクらの作品の編曲を集中的に録音するなど、今なおポピュラー音楽とのクロスオーバーに意欲的である。

また作曲家と協力関係を結ぶだけでなく、世界中のさまざまなアーティストとも共演を続けている。インドの歌手アシャ・ボスレメキシコのロックバンド「カフェ・タクバ」、ルーマニアジプシー楽団「タラフ・ドゥ・ハイドゥークス」、晩年の詩人アレン・ギンズバーグモダン・ジャズ・カルテットデヴィッド・ボウイビョークなどである。作曲家のチャールズ・アイヴズとは、その遺産の生前のテープ録音によって共演を果たしている。

アメリカ国内のソプラノ歌手、ドーン・アップショーとの共演によるアルバン・ベルクの《抒情組曲》初稿の全曲録音は、2004年グラミー賞室内楽部門最優秀賞に輝いた。

メンバー

現メンバー

  • デイヴィッド・ハリントン (David Harrington) - ヴァイオリン (1973年- )
  • ジョン・シャーバ (John Sherba) - ヴァイオリン (1978年- )
  • ハンク・ダット (Hank Dutt) - ヴィオラ (1978年- )
  • サニー・ヤン (Sunny Jungin Yang) - チェロ (2013年- )

旧メンバー

  • ジム・シャレンバーガー (Jim Shallenberger) - ヴァイオリン (1973年-1975年)
  • ロイ・ルイス (Roy Lewis) - ヴァイオリン (1975年-1977年)
  • エラ・グレイ (Ella Gray) - ヴァイオリン (1977年-1978年)
  • ティム・キリアン (Tim Killian) - ヴィオラ (1973年-1976年)
  • マイケル・ジョーンズ (Michael Jones) - ヴィオラ (1976年-1978年)
  • ウォルター・グレイ (Walter Gray) - チェロ (1973年-1978年)
  • ジョーン・ジャンルノー (Joan Jeanrenaud) - チェロ (1978年-1999年)
  • ジェニファー・カルプ (Jennifer Culp) - チェロ (1999年-2005年)
  • ジェフリー・ジーグラー (Jeffrey Zeigler) - チェロ (2005年-2013年)[1]

脚注

外部リンク